2. イメージが湧いても辻褄が合わなければ意味がない

台本を読んでイメージしそれを形にするところまでは出来ました。しかしそのイメージが台本と照らし合わせて辻褄が合うかどうかはまた別問題です。台本から離れた想像で作ったものですから、当然辻褄が合わないことは起こりえます。台本だけで辻褄を合わせると想像から得たものが生きなくなるので、あくまでも自分のイメージから台本に合わせることが求められるのです。ですので、辛抱強く色んなイメージを膨らませアプローチを試みるのです。

そうすると不思議なことが起きてきます。この作業を何回もしていくと、段々と当たる確率が上がってくるのです。成功率が10%だとしたら、回を重ねていくことに50%くらいにまで精度が上がるのです。なかなか100%とまではいきませんが50%、つまり2回に1回は辻褄が合うような感覚が養えるようになるのです。このイメージ方法が技術で、ノギスで測らずとも正解な寸法で作り上げる職人の感覚と同じものではないかと私は思っています(笑)

辻褄を合わせるという作業は感覚が大いに左右される部分が多く、イメージしていく上で、「この道は違うな…」とすぐに気がつくことが出来るのです。どうしてこれを技術かというとイメージングを早くすると、違うと分かった時点で、すぐに引き返すのは比較的簡単なのですが、練りに練ったイメージだと、仮に間違っているだろうなと感じてもなかなか引き返さない傾向があるのです。そして、やっぱり間違えたとなると、せっかく考えたのに…とすでに体力を使い果たし、違うアプローチで試すということがとても負担に思え、かなりの労力が必要となるので、早くイメージするということが秘策で、比較的に効率よく行動できるので作業効率を上げられるモノづくりの技術と言えるのです。

さぁ、こういうともう全然わからなくなったんじゃないでしょうか?(笑)

最後に、例を出してみますので、それをご覧いただければ、ご納得いただけるかと思います。

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