
稽古をつけてもらう時は出来るだけ余計なことを考えないように心掛けています。
今までやってきた練習が出来ると自分に言い聞かせて、物語の世界に順応する。
このように物語の世界に入り込むのではなく。順応するというのが私のやり方です。
お芝居は、お客様と作り手の調和が大切で、その調和を図ることで、作品を育むというイメージを持っています
ですから、独り善がりな演技ではなく、飽くまで全体を見て、アジャストすることが大切なのではないかなと思うのです。
その全体を見ることが実は難しく、共演者がどう動いているのか、またどういうふうにすれば共演者は芝居がしやすいのかを考え、動くことを稽古で掴みたいのです。
勿論、稽古では、演出家がどのように感じられるかまで責任を持つことも求められるので、稽古前までにメンタルリハーサルをして、色々な想定を頭に入れて動けるのが理想ですね。
そのように、稽古では個人の練習という考えで臨むことはありません。周りを頭に入れて考えに考えられたものを稽古で出すから面白いのです。