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5年前に、劇団ブルアを作りました。

まさか自分が劇団を作るとは思いもよりませんでした。

でも、今から約10年前くらいに「自分の思う通りの演劇が作れたら」という夢はありました。

それは、演技の向上を図る環境のある演劇活動です。海外公演など色々な経験をさせてもらって感じたことは、俳優の意識でした。

勿論日本でも意識の高い俳優さんはおられますが、少なくとも私とは全く次元の違う高いところで勝負をされているなと感じたのです。

それは普段の生活から、振る舞いであったりそういう何気ないところにまで品格があって、私には到底まねのできないことだなと感じたのです。俳優としての揺るぎない自信はそういうところから滲み出ていて、どうしてそんなに自信がみなぎっているのだろうかと思ったほどでした。

勿論私がお会いした俳優や女優は国を代表するほどの方々ばかりでしたので、選び抜かれた演技者であることは間違いありません。

ですが、

本当にそういう理由だけなのだろうか…?

といつも疑問に思っていました。

こういうと大変失礼ですが、私よりも歴の浅い方であっても、私のお会いした海外の俳優は私よりもはるかに堂々としていて花があるのです。

海外で歓迎のパーティーを受けた時も、私たちはジーンズにTシャツでしたが、迎えて下さった方々はきちっと正装されて、女性は煌びやかなドレスを纏っていました。

同じ世代の女優が挨拶している姿も、洗練されているので、私よりも遥かに大人に感じられたのです。しかもスピーチ慣れもしていて、ユーモアも持ち合わせている。

どんな芝居をなさる女優さんかは分かりませんが、間違いなく人を魅了する素晴らしい女優なんだろうなと感じました。日本ではこういうことを感じたことがなかったので、とても衝撃だったのですね。

同じ年位なのになぜこんなにも違い過ぎるのだろうか……?

私は自分がもの凄く子どもだなと感じたのです。

実はこの経験が、今の活動へと繋がっているのです。

私は、神戸の劇団を退団して、暫くフリーで演劇活動してきましたが、自分のやりたい演劇ではないとずっと思っていました。

私がやりたいのは、自信に満ち溢れた俳優が舞台に立つ演劇でした。

ですから、そういう人間が集まった集団が出来れば良いなと考え、自ら、役者の勉強会なるものを大阪で作ったのです。

作った当時は、公演もせず、ただ、演劇の練習をするだけの会でしたので、そんなのは続くのか?という感じで思われていましたが、少しずつ賛同者が増えて、一時期は30人近くまで集まって練習するようになりました。

しかし、人数が増えると、やはりその日頃の練習を発表する公演がいるのではないかとという声が高まり、発表会という形で、過去4回、朗読を含めた公演も行うようになりました。

お客様の感想としては、これを発表会とするのではなく、公演でも良かったのではという評価もいただけたくらいで、少しずつ、会員の自信はついてきたようにも思いました。

会を離れてもしっかりと自立してご活躍されたり、各劇団の中心メンバーとしてご活躍されている方も多く、一定の評価は得られたように思います。

今年の10月で丸10年となりますが、まだこの役者の勉強会は続いております。

この勉強会を始めた時に私は、もっと若い人が俳優の高い意識をもって取り組んでいただけたら、関西でも演劇は面白くなるんじゃないかなと思って、若者にもこういう学びの場に来てもらいたいと周りにいつもそういう夢を語っていました。

しかし、実際に20年選手の俳優でも内容がかなり難しいだけに、たまに20代の方が入ってくるのですが、一日でお辞めになったりして、全然若い人がいなかった時期が長くありました。

「若い人にいてもらいたいなら、もっと分かりやすく簡単なところから始めなきゃ絶対に来ないよ!」と周りからも言われるようになり、色々、より簡単なところから教えるように取り組んでいましたら、それから徐々に若い人たちも集まるようになったのです。

そして、この若い人たちの活動の場をもっともっと作ってみようと考え、それで今の劇団が出来たという経緯なのです。

若者を育てながら公演を行うため、私は表方から裏方に代わり、それで、公演活動を今では行っております。

ここからは少し自慢に聞こえるかもしれませんが、実績を少々申し上げます。

劇団のメンバーの内3人が現在プロの劇団の巡回公演に参加して、うち二人は、主役級の役をいただいて、日本各地の公演に参加しております。

また役者の勉強会の方々も、色々とご活躍されて、お芝居の練習に特化した役者の勉強会の結果が出るようになったのです。

周りの中でも、素晴らしい俳優陣を輩出されてて凄いですねと言われるようにもなりました。

ですが、ですが‼

ここからの話が今回のテーマになるのですが、実は私自身は、それはその役者の勉強会で練習してきたからだとは思っていないのです。

今から考えればそうなるのは必然だったのです。

何故必然なのかと言えば、役者の勉強だけをしに来ている人が集まっているんだから、意識が高い人が集まるに決まっているからなのですね。

ですから、私の功績でも何でもないのです(苦笑い)

ですので、私からしても今の仲間の俳優さんに出会えたのはラッキーだったのです。

今も劇団の俳優養成講座でも、素晴らしい素質のある俳優さんが集まってきていますが、意識が高くて素晴らしいのは当たり前なんですね。

ですから、将来がもの凄く楽しみな方が私の周りに多いのは必然なのです。

意識が高いから当然ですが物覚えも早い。

こういう環境が知らず知らずの間に自然に出来上がっていた訳なのです。

私は本当にラッキーだと思っています。

それに意識の高い俳優さんは、演技の質問も良質で、それに応えるのがかなり難しかったりするのですが、それにお答えするために、色々と説明させていただくようになってから、その演技論をブログにも書くようになると、そこからたくさんの方にご覧いただけるようになったので、本当に良い流れが自然に出来上がっているように思えてなりません。

まさか私のブログが300万回もご覧いただけるとは思ってもみなかったですし、誤字脱字はまだまだ多いですが、この機会があったからこそ、説明下手の私でも少しは鍛えられたように思うのです。

これは、自分がこういう道を作ったわけではありません。ここに行きたいなと思っただけで、そこへの行き方は全く分からなかったのですから。

不思議なのは、目標地点を頭に思い描き、後は目の前の事をただひたすらに行動するというだけのものでした。

気がついたら、そこについているという感じなのです。

また、私たちは劇団ですが、色んなイベント企画もして、俳優業だけではない芸能活動も増やそうとしています。

歌が歌いたいなと思えば、そういう環境が徐々に来るようになってきましたし、劇団員の井出美空は、2024年7月11日にとうとう歌手デビューすることにもなったのです。

勿論、これは、周りの方々のお陰で出来たことで、私の力ではないのですが、こういうオープンな環境を作っていたから出来たことではあるので、本当にそういう意味でもついているなと思います。

後は、写真モデルであったり、照明の仕事であったり、今やりたいということが次々に叶っているのです。

出来るかできないかは問題ではないんですね。やるかやらないかなんですよね。

その時に、如何に身軽に行動できるかということ。これだけなんです。

そしてこの身軽に行動するために必要なのが、信念であって、その信念に基づいて自分は動かされているという行動習慣のメカニズムを作ることが大切なのです。

この行動習慣のメカニズムは、今までしんどいと思っていたことでも、それほどしんどく感じず、毎日目標に向かって行動することが何よりも肝心です。

ですから、習慣化させるためには、自分がどうありたいかというイメージが滅茶苦茶重要になるのです。

夢は一日二日でなれるものではないので、始める時は、夢を叶えるのは不可能だと思うことの方が普通です。

ですが、失敗を積み重ねることが当たり前で、日々の変化に気がつける人になれば、話は変わります。

失敗も知識として蓄積できたと考えることが出来るようになれば、失敗は失敗ではなくなります。日々の変化に気がつけば、身体のコンディションで一進一退になるのは当たり前だということにも気がつくので、仮に思った目に見える結果が現れなくても、この状況下でよく頑張れたと労うことも出来るようになる。

つまり、意識して行動すればするほど、自分という人間がよく理解できるようになり、そうやって自信をつけていくようになるのです。

他者基準で物事を見ることもなくなり、自分基準で物事を見るようになる。

これが、とてつもなく高い目標に行くためのプロセスなのだと思います。

自分基準で物事を見る人は、今の自分の考えていることが正解だとは思っていません。

というよりも、行動しなけらば分からないということを知っています。

行動して自分がどう感じたかで正解か正解でないかが分かるようになる。

ですから行動こそが最も大事なのです。行動していく上で、色々なアイデアが生まれる。そのアイデアが正解を導き出すので、やる前から自信のある人は、こういうプロセスを知っているのですね。

ですから、そういう人になりたいわけなんです。

そういう人になるには、今考えても仕方のないことは考えないと割り切ることが重要です。

例えば、行動すれば分かることなのに、行動する前からあれやこれや考えることは無駄になることが多いです。

それよりも、行動する前に、自分がどうなりたいかを思い描くこと。このことを真剣に考えることの方が重要なのです。

前述したように、自分の思い描いた目標にどうやって行くかは分からないのです。

ですからどうやって行くかを考えるのはかえって邪魔で、どうやって行くかは分からないけれど、目標を思い描き、それを忘れて、日々の目の前の行動していると、何故か今まで見えてこなかったものに目が行くとか、不思議な情報が次々に飛び込んできて、それを頭に入れて行動すれば大抵上手くいき、気がついたら、目標が叶っているという感じなのです。

そして、その目標が叶った時、振り返ってみるととても簡単な自然の流れがあるんですよね。

ですから、このことはこういうことも言えるのです。

ノウハウ教えますとか、こうすれば上手くいくとか色々な情報が世にはありますが、それはその人が上手く出来て、後から考えるとこういうシンプルな自然の流れがあるんだと気がついているので、それを教えているということなのです。

これは、その人は上手くいったけどあなたが上手くいくとは限らないということなのです。

参考にしても良いですが、自分の感覚を大切にして、自分で良い情報を取りに行き、多く行動することの方が絶対に重要です。

良い情報を取り行くには、自分が何になりたいかを思い描くこと。

この夢こそが一番大切なことだと思います。現実的な話よりも夢のある話が大事なんですよね。

現実的な話よりも、夢のある話の方がみんなのエネルギーが集まりやすいですしね。多くの人が集まるからとんでもないものが出来たりするんですよね。

そんな、とんでもないものが出来たならば、その時、若かりし頃に出会った理想の俳優像になれるのだと思えるのでした。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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