自分の主張を通したければ、まず力をつけなくてはなりません。
弱い立場の状態で、自分が正しいと主張しても聞き入れてもらえることはありません。
自分が強い立場になって、正しいことを主張することが大切なのです。
いくら自分の言っていることが誰の目から見ても正しいと思っていても、
自分の立場でものを言うと間違いに変わることだってあります。
正しいからと言って、主張することは必ずしも正しい行動とは限らないのです。
それは、例えば、自分にとって理不尽なこともあるでしょう。
それでも、自分の主張を通したいのであれば、まずやらなければいけないことがあり、それは、
人から信頼される人になる
ことではないでしょうか。
人から信頼されることは、そんなに簡単なことではありません。
信頼は、積み重ねが必要ですし、すぐに壊れるものでもありますし、これを大切にし続けることは容易ではありませんよね。
ですが、裏を返せば、その信頼を得るために細心の注意を払っている、つまり相手をリスペクトしているという心からのもの。
信頼を得るために、ご期待に応える
この心があるから、信頼を得られ、また信頼のおける人に周りが持ち上げてくれるわけですよね。
信頼のおける人の言葉には、重みがあります。
その言葉の重みを大切にすることで自分の主張を聞き入れてもらう
このような段階を踏むことが良いですよね。
このような関係を軽んじて、自分が正しいと主張するということはどうでしょう?
それは決して正しい行動とは言えませんよね。
また、自分が正しいと主張すると、誰かが間違っているということを暗に指摘することにも繋がります。
勿論正しいことを言わなければならない時も当然ありますが、その正しいことを正しい立場の人が言えているかどうかというのも実は問題だと私は思っています。
私は、正しいことだと自分が主張するためには、まず力をつけることだと思っています。
しかし、力をつければつけるほど、言葉の重みが変わってきて、どんどん重たくなっていくので、その分、責任も増えていくものだと思うのです。
つまり、力をつければつけるほど、責任も大きくなり、自分がいくら正しい主張であると思っていても、言葉を選ぶということが求められるのです。
つまり、正しいことを主張するというのは、どの場面においても困難であるということ。
これを理解しないといけないのではないかと思うのです。
ですが、
相手の意見を受け入れて、自分の意見も通してもらう
こういう姿勢で臨めば、妥協することも勿論あるかとは思いますが、相手も自分も関係性に満足し、お互いの主張を認め合う結果になるのではないでしょうか。
人間関係が良好だから、自分の言いたいことが言える。
こういう人間関係を幅広く作れればと思います。
何にしても人間関係が大事なんですよね。
さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1000万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。