影響力のある人間になる。
俳優のお仕事にはこれが必要だと思います。
大勢でなくても良いんです。
今回は、どうすれば影響力を持つ人間になれるかというお話を簡単にさせていただきます。
影響力のある人間になることはそれほど難しくはありません。
稽古でも十分にそういう力は備わります。
ではどうすれば、影響力のある人間になるのか……❓
それは……
稽古を前から観るということ
これで影響力のある人間になれます。
俳優は、見られることに喜びがあるわけです。ですので、しっかりと自分の演技を観てくれる人はとても大切にしたいと思うものです。
これは小さい子供のルールとよく言似ていますね。
相手に関心を寄せると、相手も自分に関心を寄せる
という原則ですね。
つまり、自分が影響力を持ちたいと思うのであれば、まず周りの人に関心を寄せることをすれば、簡単に影響力はつくのです。
ですから自分の出番でない時は、必ず前に座って、稽古を見守ることが大切なのです。
真剣に見て下さっていると感じれば、モチベーションも上がりますよね。
そうすると、今度は周りの方々も、前から自分の稽古を見守ってくれるようになるのだと思います。
そして、最後にこのことも付け加えさせてください。
それは、
私はあなたの芝居をしっかりと観てますよ!
ということを念じて欲しいのです。
これをすることによって、稽古の緊張度は上がり格段に質が良くなります。
こうすることで、力強い影響力が身につけられるようになってみませんか?
さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。