私たち俳優は、言葉よりも動きに重きを置いて表現します。

これは、観てくださるお客さんの無意識の部分に情報をお渡しする意図があるからです。

例えば、今回は絵にしたのですけども、上記の女性二人の絵。

ある舞台の作品の一場面を絵にしたのですが、どのような関係のように見えますか?

おそらく、色々と想像を巡らせられると思われます。しかし、この絵の情報だけでは確信を得られないでしょうけども、

ここではこの情報だけでまず想像してみてください。

正解は、

作品の中の二人・・・「恋愛関係」にあります。

この関係がこの絵だけで分かられたあなた!!かなり感性が豊かです!

・・って大体分かりますかね(笑)

でもどうして、この二人の関係が見ただけで何となく分かるのでしょうか?

それが今回のお話させていただく内容です。

今回の話は、ビジネスシーンにも役立つ内容です。特に営業されている方や、会議などで上手く説明できないと思われている方にはご覧いただけると嬉しいです。

そして、もし気に入っていただけましたら、是非この俳優の表現テクニックを使っていただければ尚一層、嬉しく思います。

今回のもくじ
1.人は無意識に感じ取った方を優先する
2.百聞は一見に如かず
3.相手に親切だから交渉が上手くいく

1.人は無意識に感じ取った方を優先する

人は会話している時、相手の話していることを意識して聞こうとします。

もし仮に、あなたが相手の話している内容を集中して聞けている場合、他の情報は意識的に取り入れられなくなっています。

しかし、だからと言ってあなたに聞いている以外の他の情報が入ってきていないという訳ではありません。

実は、受け取っているのです。

無意識に。

どんな情報を無意識に受け取っていると思いますか?

それは、聴覚以外のものです。

目で見えているものや、鼻で嗅ぐもの、

これらを実は無意識で感じとっているのです。

意識がいっていないだけということです。

例えば、あなたが電車で友人と話し込んでいたら、あっという間に目的に着きました。その時、途中で止まった駅を覚えていないということはありませんでしょうか。それと同じです。止まっているのを見ているはずですけど覚えていないだけなのですね。

しかしここからが少し面白い話です。

よくよく思い返してみると「そういえば、停車した時に隣の人が降りて行ったな」とか「ドアが開いた時、冷たい風が入ってきた」などと思いだすことはありませんか?

ということです。

つまり集中してて、途中の記憶がないのに。思い返せば結構色んなことがあったと認識できている。

話を集中してたはずですが、とっても他愛もないことで、違う方へ意識が向いていることに気がつくのです。

このように、無意識に感じ取った情報は後で返せば意識化できたりも出来るのですね。

もう一度言いますね。

「話に集中してたはずなのに違うところへ意識がいく」

これに重大な意味が隠されているのです。

これは、「自分のしたいこと以上に気になることがおきた」という言い方もできます。

つまりこれが

意識的な部分よりも無意識的な部分を優先した行動

なのです。

この無意識的な部分というのは、人間の本能と深く関係していて、例え、人とどんなに重要な話をしていても、自分の危機が迫るような情報が飛び込んでくるとそれが最優先になり、話を中断してその危機から自らを、または周りの人を守る行動をとるということなのです。

「咄嗟に反応した」

というのはまさしくそういう事で、感覚を常に研ぎ澄ましている人は、この「野生の勘」が働くのです。

この勘は、出来るだけ磨いておいた方が良いですよ。

磨き方は後でお教えしますが、

例えば、

「自分にとって合わない人」を瞬時に見分けたり

「裏があるなという人」

「人を騙そうとしている人」

勘が鋭くなると、このような人たちを見分けられる可能性が高くなります。

ですから、人を見る目を養うためには、まず野生の勘を大事にすることをお勧めします。

この勘の磨き方はとても簡単です。

今の物事に対して、自分がはっきりと「快」「不快」と感じられるかです。

もし、はっきりと感じられないのであれば、普段から嬉しいことは嬉しいと感じ、苦しいことは苦しいと常に「今の自分の感覚で生きる」という習慣を身につければ野生の勘は身につけられます。

固定観念に縛られている人はこの勘に気がつきにくくなるので、出来るだけ過去未来に捕らわれず「今」を生きるというお心掛けをすれば、勘は研ぎ澄まされます。

映画のワンシーンでも、理由は分からないけど咄嗟に「逃げた方が良い」と逃げたら、そこから急に濁流となって水が押し寄せてきて危うく難を逃れたりすることってありますよね。あれは、主人公がそうやって回避することが多いのですが、主人公はそうやって今まで自分の勘を信じて生きてきたという『信念』を表しているのです。

危険な状況の時にこういう主人公が近くにいると安心できますよね(笑)

というように、勘の話になりましたが、まとめると、

「人は無意識に感じ取っていることに反応して、意識していたものよりも優先した行動を起こす」

ということなのです。つまり、どんなに話している内容が興味深くても、無意識に感じ取っている情報の方がとても強力で、そこから相手の行動が決まると言っても良いのです。

ですので、無意識の訴える表現は実はとても重要なので俳優はこの表現技術を身につけるとより目を惹く存在になれます。

では、次のページで、無意識に訴える表現「視覚」についてお話します。

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