3. 感情をコントロール出来れば世界が変わる

演技では様々な感情を誘発する身体の動きがありますが、今回は折角ですので、気分が劇的に良くなる感情を誘発される身体の動きをお教えします。

気分を劇的に良くする身体の動かし方
1.少しびっくりしたような感じで息を口からゆっくり吸いこの吸っている間に笑顔を作る。(笑顔は徐々になるという風に行なう)
2.息をゆっくり口からはいて、両肩の力が抜けることを意識する。(意識するだけでいい)
3.息を出し切ったら、笑顔のまま口を閉じて、目も閉じる。
4.出来るだけ息を止めて笑顔と目を閉じることをキープする。
※体調不良の時はお止め下さい。呼吸を伴う練習は気分が悪くなったり、頭がふらふらすることもありますのでそれを理解した上で十分注意し自己責任でお願いします。

この練習は反復練習の必要はありません。この動作でどのような変化があるのかを感じる練習ですので無理のない程度で行ないましょう。

因みに私の場合、この身体の動きをすると頬の奥から後頭部にかけて痺れる感覚(血が騒ぐような感覚)が感じとられて、目の前が少し明るくなるなるような感覚にもなります。また身体は非常に軽くなった感じを受けて、即行動を起こせるような身体の準備が整った感じになり、その軽やかな動作が軽快な気持ちを誘発しているようになります。

これは練習していくうちに、こういう感覚を得られます。

嘘のように思えるかもしれませんが、今までの舞台での実践で自然な演技を日々追究してきた練習方法なのです。

このように感情を誘発させる取り組みをするようになると、私たちは普段の身体の動きで自然と感情を誘発させていることがあるのだという事にも気がつくようになります。例えば、気持ちが暗かったりすると、その暗い原因になっている「身体の動き」をしているのではないかと考えることもできるという事。

普段の身体の動きを意識して、良い気分にさせる身体の動きに変換させれば、今まで身体から影響を及ぼされてきたネガティブな感情もきっとポジティブな感情へと変わることでしょう。

こうして気分が良くなっている時間を増やすことが出来れば、素敵ですよね。

そして、

私自身が気分良く生きることが、周りの人にも良い影響を与えることに繋がる。

ですので、自分の機嫌が良くなれば、全てが上手くいく流れになるのではないでしょうか。

「全て世は事もなし」

ありがとうございました。


※次回は幸せを集める方法という話をします。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

LINEで送る
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加
LinkedIn にシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です