会話上手な人ってどういうイメージがありますか?
色々あるとは思うのですが・・・
私は周りの人を笑顔にさせている人は会話が上手だなと思います。みんながその人と話したがっているような感じにも見えて、とっても魅力的に見えるのですよね。
どうしたら、会話で人を笑顔にさせることが出来るのでしょう。
今回は、ここからお話させていただきます。
今回の話の目次 |
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1. 人を笑顔にさせることが出来る人は相手をよく観察している |
2. 会話は後出しジャンケン |
3. 会話は育てるもの |
人を笑顔にさせることの出来る人は、相手のニーズに応えられている人です。
相手が全くニーズに応えてもらえてないと感じていれば、笑顔になることはまずありません。
相手が何を求め、何に関心があるかが分かっていると、それを提供するだけで相手は笑顔になっていただけます。
では、相手の求めている情報をどのように入手するのでしょうか?
それは誰もがお分かりかと思うのですが
「相手の立場になって考えていることが出来ると入手できるようになる。」
という事です。
でもこれって、書くだけなら簡単ですが、実際に相手の立場になって考えるって結構難しいのですよね。
そこで、私はこれの方法を強くお薦めしたいのです。
それが「雑談」です。
私は本当に雑談の多い人で、話があっちに行ったりこっちに言ったり良くするので、なかなか本題に行かないというデメリットもあるのですが・・・(笑)
この間に、お相手がどういう事を考えどのような見方をしているのかが、言葉の使い方や仕草で分かるのです。
そしてこういう雑談の時の方が、人の本音が出やすいという事もあり、これは本当にお薦めです。
そこで「雑談が苦手」だったり「何を話していいか分からない」と思っているお方!
大丈夫です。それも良い方法があります。
一番良い方法は、どんなことでも良いから「教えてもらう」というスタンスで接してみてください。仮に知ってても良いですよ。知らないふりしてでも聞いてみてください。「そんな方法でやるんだ」と新たな発見に繋がることもありますし、とにかく何かを教えてもらうということです。
これは会話の主導権を握ることにも繋がります。お題を出す人が会話をコントロールしやすいのですが、こうすると自分のペースで話も出来るので本当にお薦めですよ。
逆に、会話が相手のペースになると相手の質問に答えるケースになる場合が多いので、どう答えるかというところに意識がいき、相手を見るという余裕が出来ないので、出来れば先制して話しかけることが実は重要だったりするのです。難しい質問にすればするほど、相手は色々と話してくれますから、多い情報を引き出せて、より相手の考えていることが分かりますよ。
それと、先ほど、言葉の使い方や仕草で相手の考えていることが分かると言いましたが、言葉の使い方は、何となく分かる方は多いと思いますが、仕草で分かると、より相手の考えていることが見えてきますので、さらに相手のニーズに応えることが出来る人になりますよ。言葉の使い方や仕草で分かるのです。
身体の動きや仕草で分かるには??
ここから演劇の技術の話になります。
演技では、「動き7割、セリフ3割」と言われます。これは観客への伝わり方の割合を意味します。
つまり、身体の動作は、言葉よりも人に『伝わりやすい』のです。
これは何故かというと、言葉は意識的に変えやすいのですが、身体の動きはどちらかというと無意識に動くことの方が多いです。
意識的なモノは意識的に伝わり、無意識的なモノは無意識に伝わる。
これはどういう事かというと
人は話の内容よりも、その話をしている動機に重点を置いて判断している。
ということなのです。
人は、相手の動機を無意識に感じ取っています。つまり、相手に無意識なモノが伝わっているという事です。
それが「身体の動き」でしたよね。
だから、身体の動きの方がセリフよりも大きな印象を与えることが出来るのです。
俳優はこの無意識な部分を意識化して練習します。
意識して無意識に動いている身体を観察して、それを模倣することで、自分の演技に反映させているのです。
ですからプロの演技者は仕草という身体の動きを研究してそれを伝わる技術としてますので、相手の考えていることは身体の動きを見ただけで分かるのです。
特に、その身体の動きの中でも、無意識の動作は、ほぼ、相手の考えていることを言い当てることが出来ます。
そしてこれを一回一回言い当てると皆さんから怖がられます(笑)
ということで、今回はその技術を一つお教えします。
相手の息を見る
息の使い方で、何を考えているかが分かる。
身体の動作は意識して動かすことも出来ますが、息は殆どが無意識に行なっている動作なのです。
苦しいからそろそろ息を吸おうと考えている人はいませんよね(笑)
無意識な動作ですから、考えていることがその動きに直結しているのです。
では具体例から、
①驚いた時は、息はどうなってますか?
答えは『息を吸う』です。
鼻からか、口からかという事もありますが、口から大きく吸うと、結構大きく驚いていると言えます。
②考えている時、息はどうなってますか?
答えは『息は止まっている』
真剣に考えれば考えるほど、息は止まっています。真剣に考えてくれているんだなと分かるのは息を止めているからです。
③怒っている時、息はどうなってますか?
答えは『ゆっくりと息を吸っている』
反撃するタイミングを計っているためにまるで息をいっぱいためていつでも爆発できるかのような体勢に無意識に持っていっているのです。
④悲しい時は息はどうなってますか?
答えは『小さく早く小刻みに息を吸っている』
こうすると自然に涙が出てきます。但しこれは少し注意が必要(軽い過呼吸を引き起こす恐れがある)
このように、息だけでもこれだけの意味合いがあり、本当はもっともっと細かいと事がたくさんあるのです。
ですから、このような息で相手の考えていることを探ることが出来るのですよ。
今回の写真は演劇ワークショップの時の写真ですが、皆さんが真剣に表現者を見てるのはこういうところなのです。
観察すると色々見えてきますので。
次のページで相手のことが分かればどう対応するかという話に参ります。