まず、相手は何が欲しいのかということを知ることが必要です。自分が良かれと思っても、相手の欲しいものでなければ相手にとっても迷惑な場合がある。だから、欲しいと思うものをポンっと渡せるような人になれたらいいですよね。そのために、どうすれば良いと思いますか?
常に相手に関心を寄せる
人間関係が上手くいっている人はみんなこれがあります。このような人だから相手の欲しいものをあげることが出来るのです。自分がこうしてもらいたいからと言って自分の趣味のようなものを相手にあげると無意識に自分を変えようそしているなと感じ、ぎこちない関係になりますよ(笑)
例えば、あなたが自分から話しかけたとします。その時にあまり良い感じの反応がなければ、相手にとってあなたから話しかけれることはそれほど嬉しくないということが分かるのです(笑)
ということはあなたがその人のニーズに応えるためには、その人にとっての重要人物になるか、お菓子をあげて機嫌を取るか、話しかけずに離れるか…そういうことなのです(笑)
お菓子ばっかりあげる戦法で重要人物になることも夢ではありません(笑) だけど、お菓子をあげることがもう当然になっているという状態になっていたならば戦法を変えた方が良いです(笑) ですから、そんな努力をするよりも(笑)
自分が成長して、多くの人の要になれるようになれば、より多くのニーズに応えることが出来て、とっても幸せな経験をさせてくれることに繋がるのです。
他の人にはできないけど、この人ならできるという人になれば、あなたの周りにたくさん人が集まるはずです。でもそんなこと難しいよ…そう思われるかもしれません。
でも、本当はそんなことないんですよ。人に関心を持てば、あることに必ず気がつくことがあるのです。それは…
殆どの人が自分に関心を寄せてくれる人に好意を寄せる
ということです。つまり、人に関心を寄せること自体がもうすでに相手のニーズに応えているということなのです。だからまず、まず自分が周りの人に関心を寄せる行動から始めてみると良いでしょう。そうすると、きっとあなたの周りに人は集まります。
別に立派な人にならなくても良いのです(笑)
本当に簡単なことなのです。どうしてみんな今簡単なことしないんだろうと思うくらいですが…これを色んな人にやってみることが大切なのです。
SNSのような、人と直接会わないコミュニティだとそうはいきませんが、実際にお会いできる人に、関心を寄せるとかなりの確率で打ち解けて下さいます。SNSだと見えないから少し怖いですよね。だから、私は控えめにしてますが、リアルでお会いする人は、積極的にします。
これは私の場合ですが、お会いした人で実際に話をするとイメージが全然違ったと言われる人が圧倒的に多いのですね。話さないと怖い人に見えるみたいですけど、話してみたら……「大したことないや」って分かるのです(笑)
そうなるととっても打ち解けてお話しできますし、相談もしやすくなるみたいなのです。
話は少しそれますが、私の場合、何か解決できるとか、そんなのないのですよ(笑) たくさん話してもらって、自分で解決してもらうスタイルです。悩みは自分で解決するものですから。それのお手伝いくらいしか出来ないのです。
そして、そういうお悩みは自分で解決するから成長するものだと思ってます。そのためにお役に立てたなら嬉しいですよね。
何を言ったわけでもないのに、感謝される。人のお役に立てることってとっても重要感が出てきて嬉しいんですよね。だから人のニーズに応えることが幸せに繋がるのだと思ってます。
最後になりますが、
ではどうして、今簡単にできる幸せの方法なのにそれをする人が少ないのか?
そこですよね。それはですね。世の中には、
受け入れられたい人が圧倒的に多い
からなのですよね。みんながみんな受け入れられたいとなっているから、受け入れることを忘れているようにさえ見えます。だから広く受け入れる人に周りが集まるというのは、そういうことだと思うのです。
自分は受け入れられなくても良い。でも受け入れてあげられる心を常に用意しておく
このように生きている人が幸せなのですよね。受け入れられたいと思うことはエネルギーにはなるかもしれませんが、幸せの状態とは言えないように思います。幸せが欲しいのなら幸せだと言って、現状に満足する。そうすると、人に目を向けられる余裕が出る。
その余裕が、人を幸せにする種となり人の喜んだ姿が自分の「幸せの花」となって咲くのだと思います。
さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。