私は、自分の講座や教室で学ばれている方に『先制挨拶」をするように薦めています。
理由はとても簡単で、挨拶してみたら分かることがあるからです。
行動しなければ分からないことばかり。
ですから、それを知るために行動する習慣をつけましょうというのが意図するところであります。
さて、今回はこういう方におすすめします。
- 対人関係が苦手な人
- 人見知りがある人
- 話しかけるのが苦手な人
- 人と話す時に緊張する人
私がお教えするコミュニケーション法は、自分を変えましょうという内容では話しません。
今のままで良いですよという前提でお話させていただきます。
ですので、無理に誰かのようになろうとか頑張って素晴らしい技術を手に入れようという必要は全くありません。
しかしながら、
変えなければいけないことが一つありまして
それが『考え方』です。
『考え方』を変えて物の見方を変えることにより、本来の自分を活かす手法を見つけます。
ですので、ノウハウの前に、
その『考え方』を説明して、無理なく受け入れられる「マインド」にしていきましょう。きっと楽しく学べます。
それでは、今回の話の目次です。
1.どうして話しかけるのが苦手なのか |
2.考え方を変えて物事を見よう |
3.話しかけてみれば大したことはない |
4.実際にどう話しかけるか |
という順に進んでお話して、読み終わったら、早く実践に活かしていただければと思います。では。参ります。
自分は人見知りだと思ってる方?
安心して下さい。
みんな「人見知りです」(笑)
これは度合いの問題で、自分は人見知りだと思っている人は過度に意識するから人を避ける方向に考えるているだけなのです。
他人事だと思って、そう言ってる??
いえいえ、そんなことはありません。私も若い時は赤面症に悩み、人と話すことを怖れていた時もありましたから。
今は大勢の人の前で平気で8時間ほどは楽に話せます。止めてくれといわれるほどに(笑)
私はこの話をするといつもこう言われます。
「どうやって克服されたのですか?」
というようなことです。まぁ、話を盛るために、赤面症だったという事は嘘だったんでしょ?っていう事も言われたこともありましたが(笑)
皆さん、勘違いされています。
私、今でも赤面症といわれれば赤面症です。
恥ずかしいと思ったら、本当に真っ赤になってしまいます。
治ってないです。
ダメじゃん!(笑)
そう思わないでくださいね。。。
ただ、
赤面症って私にとってはもう何の問題でもなくなったのです。
「赤面症の自分もかわいいな」(笑)
そう思えるようになっているのです。
実際のところ、赤面症ではなく・・・
只の「赤面」ですね(笑)
私は「赤面」だ。それがどうした(笑)
って感じです。
病の症状でもなんでもなかった。
ここまでくれば何となくこの話は何が言いたいのかお分かりになる方もおられると思いますが、要は自分の考え方が変われば嫌なことも嫌でなくなり、苦手だと思っていたことが実はそうでもなかったという事があるということです。つまり、私は、元々人と話すのが苦手な人ではなかったという事が考え方の変化で分かったのです。
むしろ、人と話すことがこんなに楽しいだなんて思いもよらなかったので、まだ自分から話しかけられないと思っている人に「こんなに楽しいことなのに、勿体ないですよ」と声を大にして言いたいのですね。
人見知りの人は、人の目を意識しすぎている。だから、恥ずかしいと思ったり怖くなったりする。
『人からどう見られているか分からない』と・・・
だから、様子を伺ったりして相手の出方を待ったりするのですよね。
でも、これは明らかに自分の方に意識が行きすぎです。
こういう時に、気がつかなければいけないのが「敵は相手ではなく自分なのだ」という事なのです。
自分の中に「こうしたらこう思われるんじゃないか」「変に思われるんじゃないか」と、自分を否定するもう一人の自分がいることに気がつくことだと思います。
この人が「話しかけるのを苦手にさせている張本人」です。
まぁ、これは自分のことですけどね(笑)
はっきりと言いますが、人の会話はそれほど重要ではありません。結構適当です(笑)
自分に完ぺきを求めると相手もしんどくなる。
だから適当でいてください。
もし話すのがたどたどしくても、
「ああ、なんかあんまり話すのが得意じゃないんだな」程度です。
それが怖いという事は、相手が相当悪意のある人に見えているのでしょうね(笑)
ここで一つ頭の片隅にでも置いていただきたいことがあります。
それは「コミュニケーション能力の高い人は、相手を信用する能力も高い」という事です。
相手を信用するのは能力です。
自分の感覚を信じて信用できる出来ないを判断できる人です。
信じる能力が高い人はそれだけ、相手を敏感に見て感じとれているという事なのですね。
だから、自分よりも相手に意識がいく方が良質なコミュニケーションが取れるという事です。
自分よりも相手に意識が良ければいいのですけど、これが難しいという人は多いと思います。
自分に意識がいく人の特徴の一つに「自信がない」というのがあって、自信がないから「今の自分ではダメ」「もっと頑張らなきゃ」っていう頑張り屋さんが本当に多いのですよね。
それはとっても良いことなのですが、自分にとってはやはりそれでは少ししんどいですよね。出来ない事によってのストレスもあるし、それで身体を壊したり精神的にまいったりすることもあるかと思います。
なんと言いますか・・・
そんなことしていると・・・
「本来の自分を置いてきぼりにならないだろうか」
そう思ってしまいます。
人間は完ぺきではありません。
今の自分をもっと変えなきゃと思っている「考え方」は完璧を求めていることと同じで、それが不可能だという事が分かった時、とてつもない落胆に繋がりかねないだろうか・・・
そう思うのです。
ですので、私の講座では自分を置き去りにせず、自分を受け入れるような取組みをたくさん入れて習慣からそのような「考え方」を修正していくようにしています。
少し余談ですが、私の講座を初めて受けられて、講座途中で感極まり涙される方が大勢おられます。
「こういう考え方があったのか」と・・・
おそらく、相当お辛い経験をされて自分に過度に求められていた環境にずっと身を置かれていたのだろうなとお察しします。
そのように大変な経験をされている方には、
私の講座のスタンスでよく使う言葉。
「そのままで良いんですよ」
という言葉が、一番心に響くのかもしれませんね。
さて、話を戻します。
自分を変えなくてもいい。
そう言われても、どうしても「自分を変えたい」と思ってしまう。
そうですね。分かります。
自分の足りないものを補おうとする考えは、私たちが受けてきた教育で深く根付いているものかもしれません。良いところを伸ばすことに重きを置かず、出来ていないところに目を向けさせて、そこを直させていくようなところがありましたから、デフォルトで、結果を見た時、出来なかったところに目が行くようになっていますよね。
だから「今の自分ではダメ。もっと変わらなきゃ」ってなる。
これを変えていくのはとても大変なことで、固定観念から変えていく必要があります。
「それが出来なくても別に構わない。それよりも自分が出来たコレ、凄くね?」
それくらいの考え方が欲しいところですね(笑)
では、どうしたら、そういう考え方にシフトできるか?
この答えはとっても簡単です。
「今の自分の現状に満足する」です。
そうすると、いつも自分の行動を常に上出来だと捉えるようになるのです。
ただ、これ・・・
言うのは簡単っていう意味かも知れません(苦笑)
何故なら、この「考え方」に至るまでには、色んな障壁があるからです。
どうしても現状に満足できない時がくる(笑)
しかし!
それでも、自分に「上出来だ」と言い聞かせて満足するのです(笑)
「上出来、上出来!」と言って言い聞かせるくらいが丁度良いです。バカバカしくても現状に満足する。
こうすれば習慣になります。
人間には恒常性というものがあり、一定に保って生存しようとする働きがあり、いつもと違ったものが入るとそれを排除して元に戻そうとさせるのです。変化を嫌うのはそのためで、あの手この手を使って、変化しようとする取り組みを止めさせる働きがあるようなのです。
例えば、ダイエットしようと思っても「ちょっとぐらい良いか」といってお菓子を食べる。これは人間の恒常性からさせているのかもしれません。こう考えると、意志が弱いとか全然関係のない話になりますよね。
この話はもっと深いところまであるのですが、またの機会にお話するとして。
変わろうとするとそれをあの手この手で阻止する働きがあるで、そこを強引に変えようとすると当然大きな抵抗が生まれます。ですので「変えなければ」という考え方を「変わりたい」に変えるように上手く自分を動かせればと抵抗が少なくなり比較的行動しやすくなるのです。自分を騙す感じですね(笑)
これ自分を騙す代表的な例が「その気になる」という事です。現実的にはそうなっていなくても、あたかもそうなっているかのように想像、または振る舞えば行動を起こすことに抵抗は感じないのです。
そして、これが「本来の自分を見つける」という作業です。
自分が気持ち良く動けるように、言動から「自分をその気にさせる」という『考え方の書き換え』をするのです。
ここで言うところの「上出来!上出来!」は「出来たところに目を向けている」ところに繋がっています。
出来たところに目を向けると次に出来そうなところを見つけることが上手くなり、出来そうなところなので、行動しやすくなる。そして、着実にこなせれば、出来たという達成感がどんどん生まれ、また、出来るところをみつけてどんどん行動的になるのです。
これは決して「無理していない」という事なのですね。
出来ることをしているから、どちらかというと面白いのですね。
周りから見たら、大変そうに見えても本人は楽しんでやっているのです。
頑張っているように見えても本人は頑張ってないから、疲れないようになっているのです。
同じ取組みでも、考え方の違いで、頑張っている人と楽しんでいる人が現実問題としてあるという事です。
そして、この「楽しんでいる人」の行動が「本来の自分を映しだしている」と言えます。
無理なく自分を動かす流れとしては・・・
- 現状の自分に満足すると、出来たところに目が行きやすくなる。
- 出来たところに目が行くと自分の変化に敏感に気がつくことが出来るようになる。
- 次に自分が出来そうなところを見つけて、出来ることを増やすことで楽しみが増す。
- やらなければではなくやりたいだからストレスがないし疲れない。
この流れをしっかり掴めば、やる気を当てにしなくても済みます(笑)
因みになのですが、
「頑張ります」という言葉。
これ「NGワード」です。
出来れば「楽しみます」に変えると良いですよ。
さぁ、これで、『考え方』は変わりましたよね。
では実際に自分から話しかける行動をすればどうなるかを次のページでお話します。