舞台で自然な動作をしてくださいと言われても、慣れていなければ意外に難しい。

歩くだけでも、一年以上かかるという人もおられます。

これは何故かというと、

歩くという動作は普段無意識に行っている

からで、

歩く動作を意識的にすると、

普段どうやって歩いているんだろう

と演劇初心者であれば誰もが経験する問題でもあるのですね。

意識して歩くと、本当に普段の自分の歩き方が分からないものですから

とっても可笑しかったりするのです(笑)

中には、同じ側の手と足が同時に出てしまう

ナンバ歩きをする人も出てくる

のです。ナンバ歩きとは武士の歩き方で、

普通に歩くと大小の刀を腰に差してるので邪魔になるというのと、着物の帯が緩みやすくなるので、出来るだけ体をねじらないように歩く日本独特の歩き方なのです。

また肩を入れて歩くさまは「風を切って歩く姿」にも見えるので、貫禄のある歩き方にも見えますので、歌舞伎や時代劇でもよく使われている歩き方だったりするのです。

しかし、普段の歩き方ではないので自然に歩いてくださいとなると、その歩き方では不自然ですね(笑)

という様に、普段の歩き方が全く分からないために、いざ舞台で歩いて下さいと言われても普通に歩けなくなったりするのです。

ですから、

無意識の動作を意識化させるために、普段の無意識で動いている動作を何回も反復練習しないといけないのです。

この練習は体に覚え込ませる練習ではなくて

脳にこういう動きをしていますよ

と分からせる練習をしているのです。

どうしてそんなことをしているのかというと

無意識の動きを意識し、それを模倣するととっても違和感を感じるからなのです。

人間は、思っていることと実際にしてみることが全然違って、

思っている感覚と実際の感覚の差を埋めるために練習を行うのです。

これはともすればとてもバカバカしい練習に思えるかもしれませんが、

それだけ、考えているものと現実とはかけ離れているという一例で、

まず、ここを認識しないと、間違った演技で表現してしまう恐れがあるので、

かなり重要な練習になるのです。

もし、思っただけの感覚だけで演技すると

やってるつもりの演技

と簡単に観客から見破られます。

だから、そういう演技をすると観客を味方に出来ないばかりか

二度と観てはくれない

というところにもなりかねないので、こういう基礎的なレッスンは必ずしておきましょう。

模倣をしていくうちに感覚が段々と掴めてきて、どうしてそう動くのかという意味も段々と分かってくるようになります。

身体の重心バランスや、動かし方も次第にこだわりが出てきだして、それが演技を磨いているという行動になっているのです。

ですので、まずは無意識の動きをしっかりと模倣して演技に反映させることをしましょう。

では、次のページで実際の足の運び方の練習を説明してみます。

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