低くぼそぼそと話をしていると暗くなります(笑)

これは本当です。

例えば、セリフを繰る時に、一度低い声のところから話してみてと注文すると、その人の台詞回しは段々と低く間の悪い方へと展開するのです。

これは無意識に暗い方へ暗い方へ身体が持って行ってしまうのです。

だから、気分がどんよりしている時こそ、高い声ではっきりと話をしていくと、気分が引き上がって軽快さを取り戻すことが出来ます。

しかし、これは少しばかり訓練が要りまして、高い声を出したからと言って直ぐに気分が上がるわけではないのです。

高い声を出して、気分が高揚することがイメージ出来て、それを感覚でしっかりと捉えられているかが分かるまで、練習することが大切です。

一回やってみたけどダメだった!

というようなものではないのです。

何回も反復練習して、自分の中にある感覚を養う作業が必要なのです。

ですから、毎日コツコツと練習して、高い声を出すだけで段々と気分が上がっていくような感じがするのを掴めれば、自分の気持ちのコントロールが出来るようになるのです。

ただ、気分が落ちている時は、

それすらやる気が起きないということもあると思います

その場合はやる気が起きないことを否定するのではなく、やる気が起きないことを肯定して、

「まぁ、でもやらないと分からないこともあるからね」

と少しずつ少しずつ歩み寄る姿勢でいければ、やがて素直に言うことを聞くようになりますので、強制しようとしないでくださいね。

そしてもう一つ気分を上げる方法を言いますと、

体を思いっきり動かし話をする

という方法です。

これはオーバーな方が良くて、これも何回も練習していけば、徐々に普通に感じてきて、オーバーに感じることがなくなってきます。

つまり本来の気分を上げる感覚が自分の中に眠っていて、それを呼び覚ます行動にするためにオーバーに動くということなのです。

このように、元気な行動である、高い声で話すことと、大きく動くということをすることで気分を上げられることを知りましょう。

これが身体動作から感情を誘発させる

方法なのです。

声が大きく出ないのも、身体が大きく動けないのも、気持ちのブレーキからくるものです。ですので、意識的に気持ちが暗いのを明るく変化させることは難しいのですが、まず身体を動かし、徐々に気持ちを上げることを心がければ、やがては大きな声も出すようになりますし、大きく動きを使って表現できるようになるでしょう。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

劇団道化座に14年間所属し日本全国、海外で公演。現在は役者の勉強会「いわゆるえんげきの会」と当劇団の代表を務めております。ステージ出演回数は400回以上と実践で培った演出と演技指導が強み。劇団以外でも、演技指導、演劇ワークショップを行なう。スタニスラフスキーシステムを独自にアレンジした実践型メゾッド『ゆるえんメソッド』は今までにはない演技練習法として支持を得ております。特長は「ダメ出しではなく褒め出し」「自分を変えないで本来の自分をみつける」という考えで演技向上だけではなく「自信を深める」演技レッスンを行なってます。

LINEで送る
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加
LinkedIn にシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です