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今回は具体的な動作演技の話を致します。お芝居の動きにはこういう考えがあります。

静を見せるために動を作る

という考え。これはどういうことかというと、

止まっている動作をお客様にお見せしたいのであれば、動いている時から止まる方が分かりやすいということ

です。

この写真はメイクをしている女性が隣の女性に鏡越しに話しかけられて、手を止めて聞くというワンシーンですが、この時に、

のです。

動きが小さいと、止まっているのが客席から見て分かり難いこともあるので、腕を上げてる動作作業を選択して、その時に止まれば、止まっていることが分かりやすくなるのですね。

因みにこの時の選択は手鏡とパフを持ってメイクをしている最中に止まるということをしたのです。

動かしていた両手がパッと止まり顔も相手に意識が行ってるように止まっているので、身体全体が止まっているということがよく分かります。

因みに動作が急に止まるというのは、どういう表現になるのかというと、この写真のように、話を聞いてて何か心に引っかかる時のような・・・

という時に使う効果的な表現になるのです。

ただ、単に止まるということではなくて、わざと動作を入れて止まることした方が止まったということが分かりやすいのです。

つまり、効果的な表現をより際立たせる表現になりますよという簡単な演技のお話でした。

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劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1000万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。

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「《演劇ワンポイントレッスン⑨》 動きを際立たせる演技の話」への3件のフィードバック

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