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自分の言う事を全く聞いてくれない。

誰かに対してそう思うことありますよね。

言うこと聞いてくれない相手が悪いって思いたくなりますが・・・本当のところはどうなのでしょう?

まぁ、一概には言えませんが

この場合、相手に問題があるというよりも自分に問題があると考えた方がこのことを解決しやすいことは間違いありません。

自分は悪くないのに!!!

勿論そう思う気持ちも分かります。

ただ、世の中は正義を主張したところで解決はしません。

重要なことは、

自分が話す発言力がどうなのかということです。

どんなに正しいことを言っても、立場の弱い状況では、なかなか周りの人から相手にされません。

少々理不尽な物言いをするかもしれませんが、

そういう立場の弱い状況に自分に身を置いているから悪いのだと考えてみることです。

自分の意見を通したいのであれば、強い影響力を持たなければいけない場合もあるのです。

影響力のある人間の方が、断然話は受け入れられ易くなります。

だから、影響力のある人になった方が物申す時には相手にとっても親切なのです。

以前、人は見かけで判断すると言いましたが、ここでも同じことが言えます。

見た目で話の行方が変わることが殆どです。

相手からなめられてしまうと、自分の言い分は間違いなく通りにくくなります。

だから、自分の言うことを相手に聞いてほしいのであれば、なめられないようにすることが大切なのです。

ではなめられないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

ここで、普段からの心掛けておいてほしいことを今から二つ挙げます。

常に自分から話しかける

話の主導権を握ると自分のペースで話が出来るので、心の余裕が生まれる。この心の余裕が無意識に相手に伝わり、舐められにくくなるのです。

大きな声で話す

自信のない小さな声で話すと相手は無意識に強く出てきます。こうなると相手の語る勢いに押されますので、こういう切欠は絶対に作ってはいけません。

このように、自分の立ち居振る舞いで相手は自然に反応している場合が多く、なめてかかろうと思って舐めていることではないのです。

自分が舐められるような態度や行動をしているということです。ここに気がつけば、相手のとの付き合い方をもっと考える方向に意識して、改善がなされるでしょう。

正しいことを言っても相手は聞き入れるとは限りません。だから正しいことを話す努力よりも、相手の聞き入れやすくなるような努力をしましょう。

ただ、

これが、他人であればある程度上手くいくのですが、これが身内ですと、少し難しくなります。

例えば、親子関係であったりすると、ちょっとしたことでお互いが相手を受け入れられない場合はありますよね。

そういう時は、出来るだけ距離をとることと相手に理解を出来るだけ示すことが必要になってきます。

譲歩する気持ちがなければ絶対に上手くは行きません。

自分の言うことを聞いてもらって相手の言うことは聞かないというのは通らないからです。

だから、相手の言うことを聞いて自分の言うことを聞いてもらうという方法を取ることが賢明です。

これが出来なければ、もう距離をとるしか方法がありません。

相手に対して依存する心があると兎に角、トラブルが絶えません。腹が立つことが多くなるからです。

エスカレートしたら、自分の手足のように相手が動かなければ腹が立つという事さえ起こりうるのです。

相手が自分の手足のように動くことなんてありえませんが、そういう非現実的な考えをしてしまうのがこの依存心の怖いところなのです。

お互いの依存心をなくすには強制的に距離をとることが一番良い方法なので、もし本当に辛い状況であるならば、そういう選択肢も頭に入れておいた方が良いかもしれません。離れてみれば、また状況が変わることもあるかもしれませんので。

距離をしっかりととって、相手の受け入れられ易い状況を作ることをすれば、きっと自分の意見が相手に通ることになるでしょう。

状況が変わらないから同じことを繰り返していることが殆どです。

そんなことは出来ないと思われる方もいらっしゃるかと思います。

だからそこがとっても難しいところなのです。

でも、離れることで気がつくことは多いと思います。

それが分かった時、もう少し早いことこうしておけばよかったと思うこともあるでしょう。

今離れることが出来ないと思っているのは、変化を嫌う自分の恒常性が働いているから出来ないと思っている場合もあります。

自分の悩みがいつも同じようなものである場合は、この恒常性が働いて行動しているからかもしれません。本当の自分はこの状況を何とかしたいと思っている。でも、恒常性が変化を嫌いそれを巧みに変化させないようにする。

こういうこともあるのです。

思ってからすぐに行動に移さなければ、人間はいつの間にかやらない理由を考えると言います。

自分にも言うことを聞かせたいのであれば、自分が言う事を聞きやすい状況に持っていってあげることが大切です。

ではどういう状況に持っていけばいいのかということですが、

それは、他の人にすることと同じように、まず理解してあげるということなのです。

この場合、自分ですので、

『自分の言い分を理解してあげるということです』

自分の意見を聞かずに放っていけば、自分が何かをしたいという命令を自分にしても言うことは聞きません。不思議な話ですが。

「どうして自分は今まで行動しなかったのか」と責めるよりも

「行動しなかったのは色々な理由があるからだよな」と理解を示すことで

やがて、少しだけ行動してみようかなと不思議な力がはたらくのです。

「全部は出来ないけど、これだけなら」

というこの行動がやがて大きな原動力を生み、勢いよく動き出すのです。

自分を騙し騙し動かしていく方法ですが、こうすると自分の恒常性のはたらきが鈍るので、スムーズに行動の変化に繋げることが出来るのです。

この様に、対象に理解を示し、その観点からモノを考えれば、伝わりやすさは格段に上がるので、是非お試しいただきたく思います。

伝わる技術を身につけると、世の中は楽しくなりますよ。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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