演技の練習で、身体動作の練習はとても大切です。

何故なら、言葉で表現するよりも動作で表現する方が「伝わりやすい表現」になるからです。

この話は以前のブログでも出てきておりますが、とっても重要な話で、しかもあまり知られていないものですので、何度も書かせていただきます(笑)

これは普段の私たちの会話でもそうです。

人は話している内容よりも話している動機に意識が行きやすい

のです。

「相手はこういうことを私に言ってるけど、どういう意図で話をしているのだろう…?」

と思いながら聞いている場合が多いのです。

店頭で商品説明してくる販売員の話を出すと、

熱く商品の説明をされればされるほど、

「この人、売り込もうとしてるな」

という動機が見えてくるわけですよね(笑)

こういう風に、商品の内容よりも相手の動機が気になって気になって仕方がないことはよくあることなのですよね。

ですから、動機に、この商品は黙ってても売れるものなんだからということを入れておいて、

お客様と仲良く話が出来れば、

この人から買いたい

となるのではないでしょうか。

自分が何かの表現をすると必ず相手には何かが伝わるのですが、

話をするということは「相手に伝えるという行為」になっているので、話している内容が「伝わる」とはならず、その話している動機が「伝わる」

になっているのですね。

これを理解していれば、話す言葉の表現よりも、話す動機の表現を磨くことがより重要になるということに気がつくはずなのです。

動機は、身体動作に表れますので、身体動作の練習はとっても重要なのです。

そしてこの身体動作の表現は、練習せずにやろうと思ってもなかなか出来るものではありません。

身体動作で表す表現は複数のことを同時に行っていて、その動き一つ一つを理解して動いていないと表現できないのですね。

しかし、普段の私たちであれば、それは簡単に出来るのです。

何故なら、普段の生活で動いている動作はほぼ無意識に動かせているからなのです。

それは、ある情動が発生すると「心臓の脈拍はこう」「息はこう」「目はこう」「手はこう」「上体はこう」は全て無意識に動いているのですね。

でもお芝居は情動が自然に動くということはありません。

どうしてかというと、俳優陣は話の内容がもうすでに分かっているわけですから、新鮮な気持ちで情動が動く訳がないのですね。

ですので、新鮮な気持ちになるというアプローチではなく、気持ちが動くとこうなるという身体動作を理解して、それをひとつずつ模倣していけば、気持ちは動かずとも、そのような気持ちに見えるということは出来るのです。

つまり無意識の動作を意識化して覚え込ませる練習をするのです。

ただ、それだけでは、まだ不十分で、俳優自身にはもう一歩入り込む作業が必要なのです。それが、

「身体動作から感情を誘発させる」

という作業です。

本当にこの言葉は私のブログの中ではどこにでも出てきますが(笑)

これは本当に大切なのです。

この身体動作から感情を誘発させるのがどうして重要かというと二つ理由がありまして、

一つが感情が湧き起る様子が、見ている観客に伝わるからというのと、

もう一つは、

湧き起った感情から身体の動きを教えてもらう

ことが出来るからなのです。

これはどういうことかというと、

感情が湧き起ると、自然に心が動きその心のままに自然と身体が動くようになるのです。

その自然に動いた身体動作は、計算されたものではない偶然の産物のようなもので、感情を誘発させた俳優自身も

どうしてそういう風に動いたのかは分からないが自然に動けた

という動きを生じさせるのです。

これが、自分の内なるところから得た答えで、この答えは人間の共通する部分の集合的無意識から得られたもののように感じるのです。

どうしてそう言えるのかというと、そういう内なるところから得られた身体動作の表現が、一番お客様の心を動かす最高の演技表現になっているからです。

自分が、このように動こうとして動いた動作ではないため、

動かされた

という感覚なのですね。

その感覚を覚えていれば、そういう内なるものからくる一連の流れが掴めるようになるのです。

フィードバックで、「あの時ここでこういう風に息してた。身体の動きはこうだった。姿勢はこうで。顔は少し上げ気味だったなと」と思い返すのです。

そうして、何回も何回も模倣していくと

そういうことか!

という、感情が湧き起こらせる動きの感覚が掴めるようになるのです。

この感情を湧き起こさせる動きの感覚というのは人それぞれで、自分で何回も反復してやらないと掴めないのです。

感情を湧き起こさせる動きの感覚が掴めた時は、私の場合、感情が湧き起った時、鳥肌が立つであったり、ほっぺたや頭の後頭部が痺れるような、血が騒ぐような現象が身体の中で起こります。

そして、この血が騒ぐような現象が起きている時に、ご覧になられているお客様も同じような痺れるような感覚をもしかしたら味わっているのではないかと思えるのです。

何故なら、こういう現象が起きた時は、大抵素晴らしい舞台になっていましたので、その因果関係があると思えてならないのですね。

まぁ調べようがないのですが、そのような怪現象を起こすために、自分の感情をしっかりと動かせるような技がこの身体動作から感情を誘発させるという演技術なのです。

例えば、感情を誘発させるスイッチが「息はこのように吸って」「顔を少し上げていく」「息を止めて、視線を正面に、同時に姿勢は起こしていく」というようなものであるならば、

このようなほぼ同時に動いている動作を一つ一つ繰り返し繰り返し練習する。そして段々と慣れれば、一つずつ一つずつ自然と無意識に動くようになり、その感情を誘発させる動作スイッチは、やがて思うだけでスイッチを入れることが出来るようになるのです。

要するに、感情を動かす切欠にそのスイッチを入れれば、後は自然に感情が誘発されて、その通りに自分の演技を預ければ良いのです。

かなり難しい話にはなりましたが、このテクニックは普段の私たちの生活にも十分生かすことが出来ます。

人間は、普段どうしても自分が危険だと思う方に意識が行くので、放っておくと

ネガティブなことを考えてしまう

ようなのですね。

ですので、ネガティブに物事を考えるのはある意味自然なのです。

ですが、ネガティブなことばかりを考えてしまうと、それは心労が重なり、精神衛生はよくありません。

精神衛生が良くないと、些細なことにも敏感になり、そのことに対してもネガティブになる怖れがあるので、負のループになる可能性もあるのです。

ですので、自分の気持ちを上げる技術を持つことはとても大切なことだと思うのです。

普段の気持ちが落ちてしまうのは先ほども申し上げた通り、どうしても普通にいてるとそうなってしまうので、明るく振舞おうとすると、

自分に無理を強いてる感じがして相当なエネルギーがいる

と感じてしまうので、なかなか続けることは難しいのですが、

「いつも笑顔でいる」

このことだけを守っていくだけでも、段々と笑顔が普通になってきて、笑顔から生まれる陽のエネルギーが生まれて、気分が上がることに繋がるのですね。

つまり、明るいことをしようとすると最初はどうしても無理があるけど、

「心に決めてそれをやるんだ。そうして周りのみんなにも気分を良くしてもらう。自分はそれだけ影響力のある人間なのだ」

と大義名分を自ら作って、自己重要感を上げてやってみるとこれが不思議とそうなるみたいなのです(笑)

影響力のある人間になっていると本当に感じるようになります。

重要なのは、影響力のある人間になるのではありません。

自分が勝手に影響力のある人間だと思い込んでいることが重要なのです(笑)

そうです。おめでたい人になるのです(笑)

でも、そういう風に思っていると自然にそういう振る舞いになって、少しは影響をあたえられている人にはなれている実感もでてきます。

これが、お芝居の反復練習と同じ作用で、普段から笑顔でいると、笑顔になる出来事も増えるということに繋がるのですね。

ですので、これは嘘みたいなお話ですが、是非お試し頂きたいのです。

笑顔でいること

これは、楽しいことをたくさん見つけることが出来る方法

自分が楽しくなるような反復習慣を作っていければ良いですね。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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