
と、言いながら、何十回も説明するのが演技修得の大事な教え。演技修得は全てに反復練習。例えば身体動作表現は、無意識の領域を意識化させるが、自分では無意識に動いているので、意識化すると気持ち悪くて動けなかったりする。素人が舞台に上がると、なんば歩きになる人だっている(笑)普段どうやって歩いているんだろうとか、普段私はどうやって立っているのだろうかとか、人間の無意識は恐ろしいほどに、動きの大部分を無意識に任せているのです。ですから、まずは、そのように普段は動いてるんですよと、脳に認識してもらうことから始めなければなりません。最初は気持ち悪くても、段々とこういうものかと納得する。だから、動きの反復練習は大事と日々申し上げています。
これは指導する人の役目で、何回も何回も呪文のように練習者に言う。こうすることで練習者が徐々にこの練習の重要性を体で感じ取るのです。環境が大事なのは、
当然の空気を作ること
こんなことできて当たり前。こういうことするのが普通。と言ったように、技術を教えるにあたり、非常に高い意識で取り組む環境を用意することが実はもの凄く大切なのです。周りから頭一つ抜けるには、この当然の意識の高さだけで簡単に事を成すことが出来ます。
人間は、したほうが良い努力としないで良い努力とあるように思います。簡単に言えば、レベルの低いところ(意識の低いところ)で意識を高く持つ努力はすべきではありません。そういう努力よりも、意識の高い環境を探す努力をして、そこに身を置くことを強くお勧めします。
ですが意識の高い環境を探すというのは、そんなに簡単なことではありません。人間は居心地の良い空間を好みます。意識の高い環境というのは、居心地の悪い環境。だから難しいのです。しかし、断言できるのは、
若い頃は絶対に最初は苦を取れ‼
ということ。苦楽と四苦八苦がある。最初から楽な方へ行くと逃げになり、四苦八苦となる。ですが、最初に苦があると、乗り越える「楽」が出来るのです。人生は乗り越えることこそに、真の楽しみがある。もしもあなたが最初から快楽を求めたならば、それは堕落を意味し、快楽の奴隷になるでしょう。
真の自由は自分を強くすること。どんなに厳しいことがあっても、選択できる自分を作ることです。今の自分では出来ないからと、選択できない自分を作るということは、今を大切に生きているとは言えません。ましてや、役者ならば、今を輝く人間であってほしい。そう願うのです。
そういうことが理屈だけでなく、身に沁みて感じ取れる環境に身を置くことが何よりも大切なのです。だから、何度も正しいことを伝えることは、環境を作る上では必ず必要なのですね。身に沁みさせることが真の狙いで、ノウハウを教えている訳ではないのです。いったん自分の中に入ったものは、どんなことがあっても抜けません。それは、あなたの財産になります。その財産をたくさん増やしていけるかどうかが、若い時の考え方一つで決まるのです。しんどいことをしてきた下積みが芸が輝かせるものと心得ている人を育てたい。ですから私はこれからも正しいことを言い続けます。何をもって正しいというのか?それは、来てみれば分かります😎

さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。
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