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私はよく相談されます。

でも私はカウンセラーではないので、出来るだけ聞くに徹して、大変だなと思う場合は、劇団員のmana先生に代わってもらいます。

mana先生は公共のカウンセラーの方でもありますので、そちらの方が絶対に確かです。

というのも、私のアドバイスは、アドバイスにならないので……。

ですが、その相談をする前の話ならできますので、今回はそういう話をさせていただきます。

相談される人は辛いから話を聞いて下さいと来るわけで、その行動だけでも、私は素晴らしい一歩だと思います。

だから、相談してくれてありがとうっていつも言います。

誰に言ってるかというと、勇気を出して行動を起こした目の前の人にですね。

私は目の前にいるお1人は、

のですね。

ですので、その勇気を出して行動した人に労いたいのです。

自分が頑張って行動を起こしたことが実は凄いことなんですけれど、それに気がつかれない人は結構多かったりするように感じるのです。

ですので、そんなに困ってて大変なのに、頑張ってきたんやなという感じ思うわけです。

何か頑張ってることに自分で気がついてない人が多いのかな……そりゃしんどいわ、当然やわって私は思うんです。

無理してるな…って。

だからその無理を取らなきゃ、当然しんどいわけですから、出来る限り話を聞いて、まず無理しているところを自覚してもらうことが何よりだと思うのです。

そうすると、相談しに来た人は、ご自身で話しているうちに途中から気がつかれるのですね。

「そうか、やっぱり自分は無理してたんだ…だから今苦しいのは当然なんだ」って感じで・・・・・・

そうなると、話の途中から、その相談の落としどころを自分でつけてクロージングされる方もおられます。

ですから、悩んでることがあれば、まずは言葉にして誰かに伝えることは大事なんだと思いますね。

ですが、こういうものも中庸が肝心で、何でもかんでも相談するのは癖になるのかなとも思います。

なんて言うんでしょう。

話を聞いてもらうということは、対処法みたいなもので、根本的な問題は解決していない場合もあるように思うんです。

ですから、もし出来るようになれば、根本的な問題を解決していくことが大切だと思っています。

例えば、事象は一つひとつ違うのですが、根本的には同じことが原因で半ば愚痴っぽい相談を何回も持ち掛けらることも中にはあります。

でも、その場合は、大変だとは思うけど、自分の考え方も変えた方が良いよとアドバイスすることもあるんです。

私自身は、人の悩みはおそらく消えなくて、でも一つだけ確かに思うことは、同じような問題が常に自分の壁になっているのであれば、それは自分が成長していないという指針になるいう考えを持っているので、だからあまり目の前の愚痴とか不平とか言わない方が良いよって進言することもあります。

どうしてかって言うと、それは簡単な理由ですよね。

その時に愚痴や不平を言うってことは気晴らしになってるだけで、根本原因から遠ざかって、一時避難しているだけですものね。

それならば、馬鹿な話かもしれませんが、自分を鼓舞して、そんなの全然大したことないと周りに公言して、突き進んでいく方がよっぽど根本的な問題の解決策になると思うんです。

ですので、私はもしも困ったことがあったりしたら、笑っときってお伝えしているんです。

この理由もとても簡単で、どんなに大変なことであっても、笑う余裕のある人物として振る舞えば、やがて本当にそのような人物になれるからです。

これはですね。芝居で役の人物を演じる時に考える手法なのですが、舞台では役の人物を表現するではなくて、役の人物を介して自分を表現するということが大切だなと思っているのです。

これはどういうことかと言いますと、結局、自分自身でなければ、納得して舞台に上がれないからなのですね。

つまり、どんなに役の人物に近づこうを思っても、その人にはなれない。

だから自分が演じれば嘘になるんです。

でも、自分自身なんだと思えば、自分を表現するは自分なんだから出来るのです。

問題は役の人物を介することで、役の人物の掘り下げて掘り下げてより抽象的に考えていけば、同じ人間だというところに必ずぶつかるわけですから、そこから一つずつ具体的なことを取りあげて、共感点、つまり、自分寄りに持っていく作業をすれば、それがいつの間にか役の人物が自分になるのです。

バカバカしい考え方かもしれませんが、この考え方には強烈なメリットがあって、それはなにかというと、

自分が目的地に行こうとするからしんどくなるわけであって、目的地から自分に近づいてきてくれれば、めっちゃ楽だからなのです

変な話ですが、お芝居で超リッチな紳士の役をして綺麗なスーツに宝飾品を纏っていたら、段々と周りにいる劇関係者の先輩方とかも舞台袖で敬語で接してくれて、可笑しな現象を体験したことがあるのです。

そうすると、自分が偉くなったのかなと勘違いになって、立ち居振る舞いが本当にその役の人物になるのです。

この感覚は、役の人物から自分の方へ歩み寄ってくるような感じなのです。

つまり目的をしっかりとイメージし、その形から入れば、自ずと中身も変わるという現象が起きているように思うのです。

これは努力なしで行けます。

脳がバグってる感じなだけですから(笑)

まぁ、苦しい時にも笑えっていうのも難しい場合もありますので一概には言えませんけど、段階的に踏めば、このやり方は滅茶苦茶重要なのです。

成長していけば、昔の悩みは小さく感じるものです。

そうイメージして、そうなった自分を想像してみて下さい。

そしてそう振舞ってみて下さい。

そうすれば、不思議なことが起きます。

今まで考えもよらなかったアイデアが出てきて、問題が問題ではなくなる。

そういうことが起きるのです。

難しい顔をしていると、その方に相応しい難しい問題が沢山目の前に現れるようになると思います。

ですから、もしも一人で心が押しつぶされそうになっていたのならば、それを和らげる空間にも足を運ぶことは大切だと思います。

それは現実からの逃避ではなくて、そういう和らいだ自分の顔を作る場所が必要だからです。

みんなと一緒に笑って過ごすこと。

これはコレクティブエフィカシーが滅茶苦茶上がる効果になるので、このことをまず頭に入れて自分の行動を起こすことをお勧めいたします。

あなたがいるからみんなも楽しいのです。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1000万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。

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