過去は変えられないけど未来は変えられる。

この話、皆さんはどう思われますか?

私は、この話少し違うように思えてます。

この話はとっても大切な考えだとは思いますが、

私は、なんだかとってもネガティブに聞こえてしまう…。

あ、

変えたいと思っていたならばですけど(笑)

今の現状を変えたいならば未来は変わると思えば希望的になりますものね。

ただ、少し気になるのが、

そう思うということは…

現状に満足してない??

と思えるのですよね。

もし現状に満足していないのであれば、

今はそんなに面白くないのかな…

と思ってしまうのです。

現状に満足していたならば、未来は変わらない方が良いのでは…?

満足しているのが変わってしまって満足できないことになるのかも(笑)

まぁ、それは冗談ですけども、

毎日幸せに感じて生きたいと思うのは誰もが思うことですよね。

今回は「未来を変えたいと思う人は今を幸せに感じて生きていますか?」という問題提起をした上で、お話しさせていただきます。

過去は変えられるけど未来は変えられない

私は、むしろ、この考えの方が大切なのではないかと思えています。

「いや、過去は変えられないでしょ?」

そう思われる方、

正解ですね(笑)

ただ私の思う「過去は変えられる」というのは、今までとは見方が違えば解釈も変わり、過去が変わって見えるのではないかなと思うのです。

例えば、

過去に何か失敗したことがあるとします。

今まではその失敗に後悔して次こそは気を付けると思っていたことが、見方を替えると「あの時失敗してたから良かったのかもしれないな」と思うことってはありませんか?

私はこの経験をよくしています。

つまり、失敗だと思っていたことが、実はそれがとても貴重な経験だと気づかされているのです。

否定的な見方から肯定的な見方に変わっている。

これは過去は変えられていると言えるのではないでしょうか。

では、「未来は変えられない」とはどういうことでしょうか?

これは、自分の信じた道を進めば、ずっと幸せな気持ちで歩んでいけるという考えから来ています。

私たち俳優は戯曲をもとに自分の与えられた役の人物をデザインしていきます。

訳の人物には当然なのですが、決められた「人生の筋書き」があり、私たちは、どういう結末かが分かっていながら、分かっていないかのように演技しなければなりません。

つまりこれはどういうことかというと、

今を生きているという表現には一工夫いるということ

なんだか難しい言い方ですが…(笑)

例えば、あなたが誰かと会話している時、相手が次に何を言うかは予想はできても断言できませんよね。

ですが、戯曲はすでに相手が何を言うかはもう「知っている」のです。

当たり前ですね(笑)

ただ、

こういう不思議な経験を重ねていくと、

「このような話になるとこういう結果になるよね」という

原則みたいなものが見えてくるようになってくるのです。

つまり、私たちは未来のその時その時に選択しているから「未来は変わる」ように思えていますが、

実際は、

今の選択で未来は決定されている

という風に感じるです。

そのように考えると、

今の現状の選択で、未来が決まるということですので、

現状を不満でいるとすると、現状を抜け出したいばっかりに無理のある選択をして、歩むのが困難になって自分を破綻させてしまう結果につながりかねないのではないかと。

つまりこれは不満は不満を呼ぶ流れを作っているということが言えますよね。

このように未来を変えるというよりも、今の状況が未来の結果に反映されているだけだというのが、戯曲を長年読んできた答えなのです。

今のところですが…(笑)

まだまだ読みますので、考えは変わるかも(笑)

ただ、このように思う人もいるかもしれません。

「今の行動を変えれば未来は変わるよ」

と。

そこで次にこの話をさせていただきます。

自分を変えようと思うと自分は拗ねて言うことを聞かなくなる

自分だって人間ですから、

「今のお前おかしいから直せ」って言われたら

誰がお前の言うことなんて聞いてやるかとなってしまうものです。

そもそも、人は信用していない人の言うことは聞きませんし、聞きたくはありません。

いくらもっともなことを言っていても、嫌いな人の言うことは聞きたくありませんよね(笑)

信用してくれない人は好きにはなれませんので、当然聞きません。

だから

信用している人の意見に耳を傾ける

のが、大前提です。

そして、ここで申し上げたいことは

自分を変えたいと思う人は自分が自分に命令をした時に、その命令に従うと思いますか?

ということです。

答えは「NO」です。

なぜかというと自分を信用していないからです。

自分を信用していないから変えたいと思っているのではないでしょうか。

自分を信用している人は、そもそも自分を変えようとは思っていません。

「より良くしよう」

このように思ってます。

より良くしようということはどういうことかというと

「今も良いけど、より良くなれば」

という考え方です。

変える必要がないのです。

「今のままで十分だよ」

って考えているのです。

こう考えている人であれば、

自分が自分に命令をした時に、その命令に従うと思いますか?

答えは「YES」です。

自分を信用してますから、行動する自分は素直に言うことを聞きます。

それに、もっと違う言い方をすると

仮に行動して思うような結果が出ない場合、

現状に不満がある人と満足な人の捉え方は違ってきます。

現状に不満がある人は「やっぱり無理なのかな」と考え、

現状に満足している人は「最初から成功はしないよな」と考えます。

この考えには大きな開きがあって、

不満のある人は自分を信用していないので上手くいかないと悲観的になりますが、

満足している人は、自分を信用しているので、学んでいくうちに上手くいくだろうと楽観的に考えるのです。

よく、「継続させるには根気がいる」と言ってますが、これは…

嘘ですね(笑)

根気なんていりません。

考え方が楽観的なだけで、ゲームのように結果に執着せず、今を楽しんで没頭するだけでいいんじゃないんでしょうか(笑)

このように、未来を変えようとは思わないで、もっと過去の自分の功績をしっかりと評価して今までの見方を変えてあげれば、現状に満足できるのだと思います。

そしてもっと大切なのが、

自分を受け入れることが出来るようになれば、きっと今の見ている景色もかわるはずなのです。

そこから色々なことが見えてきます。

この見えてきたものが、実は成功の種であって、自分を肯定しなければ、見つけられないものなのだと思っています。

自分が幸せに感じられるためには自分を受け入れることがとても重要なのです。

「こんな自分でも素敵」と思えることが幸せへの第一歩。

ですので、もし自分を変えたいと思っているならば、

過去の自分を見方を変えてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、過去の苦い経験が、実はとっても素晴らしい経験だと気がつくのかもしれませんよ。

自分を許すことで見えてくるもの。

それは、今まで見ようとしなかったところを見る絶好のチャンスです。

長年台本を読んできて感じることは、

「自分の一番目の向けたくないところに幸せの種がある」

ということ。

こうすればこの人物は上手くいくのにそれが出来ない。

その出来ないところが人間臭さであって、最大の葛藤を迎えることによって乗り越えた時に、大きな幸せなを見つけるのです。

私たちの人生もそうです。

自分を許し、認めることがどれだけ大切かが分かった時、

生きているという恩恵に気がつくはずです。

生きててよかったなと。

この時が、一番幸せを感じる時なのではないでしょうか。

最後までご覧くださいましてありがとうございます。

お芝居から感じた人生観。

共感いただけると嬉しいです。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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