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自己肯定感を上げる…。

よく考えるとなぜこんなことを言うのか…?

そんな感覚でさえも可笑しさを感じます。

今の世の中、自己肯定感の低い人が本当に多いですよね。自信のない方が意外に多いんですよね。

これは偏に日本の教育に問題があると私は思っていますので、そういう風になるのはある程度仕方がないのかなと思います。

自己肯定感の低い人はどこか自分が行けてないという感じで思ってるので、周りからコントロールされやすい。

つまりコントロールする側からすれば、自己肯定感の低い人の方が良いのかもしれませんね。なんだかいきなり過激なことを申し上げていますが…(笑)

今の世の中で思うこと。

それは、何かを教えている現場では、出来たことではなく出来ていないところにフォーカスをしているところが多いのではないかと思うのです。

例えば、演劇でもそうです。

私の教わったところは兎に角厳しく、褒められたことなどありませんでした。

それは別に良いのですが、演劇の稽古ではダメ出しというのがあって、行けてなかったところを演出に指摘されるのですね。

まぁ、それは良い作品を作るにはやむを得ないところではありますが、少し行き過ぎている帰来もお見受けするのです。

その典型なのが、「ダメ出しを貰わなければ、却って不安」という人もいるくらい、ダメ出しを貰いたいという人もいるくらいなんです。

こういう考え方…どうなのでしょうね。

一見ポジティブな姿勢ともとれる考え方なのかもしれませんが…。

ダメ出しは貰わない方がやっぱり気持ちが良いのでね(笑)

誰だって否定されるのは嫌ですもの。

って私は思ってしまうのです。

それにこの考え方って、デフォルトが自分が出来ていないっていう感じじゃないですかね。

それが私にとって、少し嫌なんですね(笑)

人間良し悪しがあって、それが個性なのです。

その個性を大切にすることが私にはとても大切なことだと思ってます。

ですから、どうしてもダメ出しをしなければいけない際も、細心の注意を払って行います。

ではどうやって、細心の注意を払っているか?ということですが…それは、自己肯定感を上げるようにダメ出しすると云うことです。

簡単に言うと、こんなことはあなたにとってとても簡単なことです。それが出来ないなんて可笑しい。

という具合にです。

私は自分の中に二人の人間がいると思っています。

高めようとする人間と、怠けようとする人間。そして私は、その二人のうちの一人、自分を高めようとする人間にいつも語りかけていています。

そうするとダメ出しを受けている側の方も、出来なかったことに対して今のは俺らしくない!って普通に思えるようになるんですよね。

こういう風に、私は、環境から自己肯定感を上げる取り組みがもはや必要ではないかと思っています。他にも、自己肯定感を上げる取り組みを、何点か取り上げますので、参考にしていただければ幸いです。

1.表現者が表現する時、穴が開くくらいに注目して見ることをする。

2.出来なくて当たり前だと言って、失敗だと思わさないようにする。

3.自分の意見を大切にしてもらうため、有言実行してもらう。

4.最後に上出来上出来!と声をかける。

このことを、約10年間現場でやっていくとどうなったか……?

もうわがまま放題の人間がたくさん出てきました(笑)

でもね、芸術家ってそれぐらいでないとダメなんですよ。

俺はこうだ!私はこうです!って勝負して見ろよって思うんですよ。

今それをやれば、出る杭は打たれるというように叩かれるかもしれませんけど、そういう人が私は続けていけてるような気がするんです。

人は人。自分は自分っていうだけなら誰でもできますが、自分は物凄い価値のある人間だと思っていれば、そういう価値観さえなくなるはずなんです。

自己肯定感を上げる。

エフィカシーを上げる。

こういう人間だからこそでっかい夢が見れるのではないでしょうか。

心に大きな夢を描いて、実現している自分を想像させるには、自分が今どういう人間かがとても重要になるわけです。

その時に、自信のない人であれば、思い描いた夢を実現していると想像できるでしょうか。

根拠のない自信がとても大切なんです。

こういう人が自分のやりたい役。重要な役に就ける人物になるのだと思います。自己肯定感をみんなで上げませんか。

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劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1000万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。

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