2. 自分を貫く

これが一番難しいかもしれません。受け入れられたいと思う気持ちは誰しもあります。受け入れられるためには、時には周りとの歩調を合わせることも余儀なくされることもあるでしょう。こういう中にいるといつしか自分らしい行動をとることは、どこか自分勝手な行動と考え、協調性に欠ける悪い行為だと考えることもあるのかもしれません。そして、いつしか自分を出すことは悪いこととして戒められて、自分の個性を伸ばす行動を諦めてしまうのかもしれません。しかし、それでは、本来の自分を見失ってしまうのではないでしょうか。

抑圧された分、その反動が色々な歪となり、色んなところに問題が出てくる。ありのままで生きるという自然の摂理に反していることが、現代に暗い影を落としているようにさえ感じます。自分を貫くことが何故いけないのか? 何故出る杭は打たれるのか?

このことを考えた時、孔子の「君子は和して同ぜず小人は同じて和せず」が思い出されます。

お互いがそれぞれの個性を活かして認め合う社会になれば、人と合わせるという考えにはなりません。また自分の長所を伸ばせるようにもなります。

ですので、このような環境に身を置くことがとても大事で、今まで多くの可能性が途絶えたであろうと考えるとぜひとも改善しなければいけないことだと思っています。それと、私たち自身の考え方もシフトすることも大切です。個性を伸ばすことは自分らしく生きるという事。このことを行なえている人は、日々恩恵を感じ感謝の気持ちが生まれ、その心が自らも人の役にたてるようになるように働くようになる。「調和」をもたらすのです。この調和を成すことが、人に幸せを感じさせるという事なのです。

ですので、調和を成すためにも、自分は自分らしく生きることが何よりも大切です。どうしてここまで大切かというと、

自分らしく生きている人は「自分を認めている人」

だからです。自分を認めている人は周りの人も認めるようになります。もしあなたが周りの人を認めだすと

あなたは特別な存在となり自然と注目される人になる

世の中は、認められたいという人で溢れています。殆どの人たちのニーズは「認めてもらう事」なのです。もしあなたが、たくさんの人を認めるようになれば、偉大な供給者になります。つまり注目される人になるわけです。人を認めることは難しいと言われます。でもそれが全然難しくない人もいるのです。それが、自分の人生を自分の思う通りに生きている人なのです。自分のありのままを認めることにより、今あることに対していかに多くの恩恵があるのかを気づかせてくれます。日々感謝するようになり幸せを感じます。

自分が幸せな気持ちでいると、周りに感謝の言葉をたくさん伝えたくなるものです。その感謝の言葉が、相手を認めている。自分を幸せにすることで周りを幸せにしている。そういう人が良い風に注目されるのです。

ですので、日々何かに強いられていると感じているならば、それは全て自分の責任で選択した道ですので、諦めて強いられていると感じない様に努めることです。自分が選んだ道だから覚悟をもって進みたいですね。自分を貫くことの重要性はここにあります。

しかし、これは、まだまだ環境が整備されていないので、社会ではまだまだ難しいところもあるかもしれません。ですので、自分を貫く生き方をしようという決意だけでももって、少しずつ人のためになれるような考え方にシフトできると良いですね。

世の中は、認められないのが当たり前だ思って生きる。だから自分は自分自身で認めてあげる。周りからは認めてもらえないけど、自分から少しずつ周りを認めるようになった。そうすると、周りがとっても喜んでくれることに気がついた。これだけ喜んでくれるならもっと周りを喜ばそう。周りが明るくなる。いつしか照らす人になっていた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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