
自分を変えたいと思う気持ちは誰しもあるとは思います。
他人は変えられないから自分を変えるということを言われている人もいます。
ただ自分を変えることも人を変えることも実は同じで、どちらも簡単には変えられない。
そもそも、自分を変えようとするということは、現状に不満があるということを意味しているので、あまり良いことではないと私は思っています。
今の自分を変えようと思うと、無理が生じ努力が伴うと思うからです。
そうではなく、自分を進化させるという考え方であれば、今の自分を生かしてさらに良くしようという心があるので、その行動は探求心となって「楽しい気持ち」が反映されるのです。
現に物事が続く人の多くは、前途の困難の中であっても楽しいことに目を向けて、進んでいる人が多く見受けられる。
そして、楽しむためには、その種となる「小さな成功体験」は不可欠だと思うのです。
自分の出来たことが成功体験になっている
成功体験は「○○できた」ということ。
この「○○できた」という成功体験は、常に自分が出来たところに目を向けるべきであり、その成功体験を増やすには、出来たところに如何にたくさん目を向けられるかだけなのです。
出来るところに目を向けられる人は…
自分を肯定している人
これに尽きます。
今日は色々あったけど、これだけ出来たのは素敵なこと。上出来上出来と言える人になれば良いのだと思うのです。
それよりも、自分の行動に対して、
「上出来‼、上出来‼」
と言える人はやはり楽しむ能力を備えられている思います。
楽しむ能力は物事を継続させやすくします。
常に上出来と考えられる人は少しの変化にも気がつき、それを出来たことと捉えるのです。
しかし、自分を否定する考え方でいる人は、出来ているところに目を向けず、
出来ないところに目を向けてしまっている
ですから、それを出来るようにしようと補う行動になってしまうのです。この行動は努力を伴いますので、努力で継続させる考えでは自分のより良い行動ではないことを理解していないと言えます。
努力はいずれしんどくなり面白くなくなるので、いつの間にか「やらない理由」を考えて、続けないことが正当な理由とさせていることになってしまっていませんか?ということです。
しかし、そういう風にやらない理由を考えてばかりだと、いつも同じ壁にぶつかってしまうことになる。努力で乗り越えようとした壁が乗り越えられなかった時、諦めるという行動の癖を作ってしまうからなのです。ですから努力ではなく、こうしなければいけないとかああしなければいけないではなく、
「出来なければ、次にこうしてみよう」
こういう素朴な『探求心』がその先を向かわせることが出来る方法だと思います。
この探求心は楽しいものであるはずなのです。
その自分の探求心を出すためには、
「自分には必ず紐解ける」
という自信がいるのです。
その自信は、日ごろから自分を肯定した考え方でなければ培うことは出来ません。
だから、自分を変えては絶対にいけないのですね。
寧ろ、
「このままで良い」
と言い続ける方が、続ける魔法の言葉となるのです。
継続できる人と出来ない人の差はここにあるように思います。
継続には強い意志がいるという考えは凄く危険な考えで、
続かない自分を「ダメな人」と捉えてしまうからなのです。
それが出来なければ何をやっても続かないと考える人は過去のデータに基づいてのことであって、絶対に確実なことではありません。
もし周りの人にそのようなことを言って自分の自信を無くさせようとする人が現れれば、その人は間違いなくあなたにとっての、
「ドリームキラー」
になるのでしょう。
自分の可能性は自分で決める。
そのためには、
人の意見も大切だが、私の考えほど大事なものはない
と考えることの方が、自分をより肯定した考え方となりましょう。
自分の意見に執着して失敗することもあるかもしれません。
しかしその時はこう思うことが大事です。
自分はこうして学ぶ人なんだと。
決して、人の意見を聞くな!ではありません。失敗してから聞けば良いのです。そこでも聞かなければそれはもう「我」の問題でしょう。
失敗してから人の意見を聞ける人は「素直な人」とよく言われ、成功する人の特長は素直な人と言われますが、私はそれよりも、自分の意見に忠実な人だからこそ、困った時に純粋に助けを求められる、
「出来なければ、次にこうしてみよう」
という研究心の賜物だと思っています。
そしてこの研究心を生む考えが『自分なら紐解ける』ということ。それは自分を信じる人であり自分を肯定している人に繋がっている。
そして自分を肯定する人は、日ごろの習慣で、常に出来たことに目を向けて、出来なかったことに目を向けないではなく、出来るようになったんだから、これも出来るようになろうと自然に探求心が芽生えるよう自分で仕向けることが一番大切なことだと思うのです。
だから、自分の動かし方の上手い人が、人間の欲の探求心を上手く使える
と思っています。
自分を肯定することの大切さを。
日ごろの言葉はとても重要です。
その重要だなと思う一つの言葉
「自分を変えようとする」
は自分を否定した考えになりやすいので使わない方が良いと思います。
後、頑張るという言葉も、
「頑張らなきゃできないもの」という暗示になる場合もあるので、こういう言葉遣い自分が取り組むことに対しての想いが現れているように思います。
この言葉が、全て「楽しむ」という意味合いで取り組めたら継続することは難しいことでも何でもないのかもしれませんよ。
自分の中で、この話を問題提起してみて色んな裏メッセージのある言葉を見てけてみては如何ですか。
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さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1000万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。
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