
演技をお教えして10数年になりますが、これは今でも本当に難しい。
何が難しいのか?
技術を教えること自体はさほど難しい訳ではありませんが
教えた演技を反復して実践できるか?
これが結構難しい。
演技の所作は、無意識の動作を取り入れるため、精度が求められます。
ですがこの段階で自分の考えが入ると動作の型が変わり、演技所作が成立しない。
また、人によって、所作の動き方が違うというのもある。
ですから、自分の型をしっかりと持つためには、自分の最善の型を知り、そしてそれを反復して、自分自身が納得して身体に覚えこますという練習が必要になる。
勿論これは稽古では出来ません。
稽古の合間に、お教えすることもありますが、本来稽古はそんな時間ではない。
だから別時間を取って演技の練習を徹底する。
これが一人で出来るようになれば一人前。
ここまでの流れを教えることが実践の教えになるのだと思います。
自立した演技者を育てるのに近道はありません。
苦しい先に技術獲得がある。
教わる側にもそこの理解がいる。
「今の理性」は苦しさから逃れる傾向にある。
そこを正すことも、私、教える側の役割。
人生で厳しい人との出会いに「ありがとうございます!」と言える人になれるか
このような徳育も演技練習には必要なことだと思います。
ですので「私ごときにそれを教えることが出来るのか」これが常に最大に難しいところなのです。

さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。さらに、自身のBlog『さいとうつかさの演技力会話力Blog』は1500万PVを超え、多くの方々から支持を得ております。
なるほどネ❗
演技のみならず、教えた事を習得するには
「繰り返し反復」が必須ですな🔁
わかっていてもなかなか出来ないですが
1人前になるかならないかは反復で決まりますネ☆彡
コメントありがとうございます。
技術は全てにおいて反復練習ですよね。
これが本当に難しい。
それを実際に行動する心も育てること。
これが現場の人間には必要なのだと思います。
さいとうつかさ