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演技をお教えして10数年になりますが、これは今でも本当に難しい。

何が難しいのか?

技術を教えること自体はさほど難しい訳ではありませんが

これが結構難しい。

演技の所作は、無意識の動作を取り入れるため、精度が求められます。

ですがこの段階で自分の考えが入ると動作の型が変わり、演技所作が成立しない。

また、人によって、所作の動き方が違うというのもある。

ですから、自分の型をしっかりと持つためには、自分の最善の型を知り、そしてそれを反復して、自分自身が納得して身体に覚えこますという練習が必要になる。

勿論これは稽古では出来ません。

稽古の合間に、お教えすることもありますが、本来稽古はそんな時間ではない。

だから別時間を取って演技の練習を徹底する。

これが一人で出来るようになれば一人前。

ここまでの流れを教えることが実践の教えになるのだと思います。

自立した演技者を育てるのに近道はありません。

苦しい先に技術獲得がある。

教わる側にもそこの理解がいる。

「今の理性」は苦しさから逃れる傾向にある。

そこを正すことも、私、教える側の役割。

人生で厳しい人との出会いに「ありがとうございます!」と言える人になれるか

このような徳育も演技練習には必要なことだと思います。

ですので「私ごときにそれを教えることが出来るのか」これが常に最大に難しいところなのです。

「演技を教えることの難しさ」への2件のフィードバック

  1. なるほどネ❗
    演技のみならず、教えた事を習得するには
    「繰り返し反復」が必須ですな🔁

    わかっていてもなかなか出来ないですが
    1人前になるかならないかは反復で決まりますネ☆彡

    1. コメントありがとうございます。

      技術は全てにおいて反復練習ですよね。
      これが本当に難しい。

      それを実際に行動する心も育てること。

      これが現場の人間には必要なのだと思います。

      さいとうつかさ

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