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演劇の基礎練習で発声練習や滑舌練習をすることは必要です。

少なくとも何を話している方が分かった方が良いから(笑)

大きい声でなければ、声が届かないということもありますし、

滑舌が悪ければウニャウニャ言ってて何を喋ってるか全然分からないってことが結構ありますから、そのような基礎練習をして声を届けるのは絶対条件です。

ただ、大きなホールだからと言って、大きく声を張るということも実は考えもので、800席くらいまでの劇場ですとまだ何とかなるのですが、1500席くらいのホール級になると反響でワンワンいって聞こえない場合もあるので、そういう場合はマイクを使って、声をあまり張らないということもしたりします。

これは小屋(劇場)によってさまざまですので、俳優の技量ではまかないきれないところ。つまり熟練の音響技術がないと難しいのですね。

お客さんの入り方にも左右されることもあります。

客席がガラガラだと本当によく響いてしまうので(笑)

また、客席の壁の素材でも変わってくるのですよ。

コンクリートでしたら反響しやすいですし、カーテンのような布生地でしたら、音を吸うので反響しにくいとか…

私はその専門家ではないので、詳しくは分かりませんが、そういう色んな条件で、音は変わってくるというのがあるのです。

話は元に戻りますが、

声をお客様に届けることが大前提なので、そこはしっかりと基礎練習を積まないといけません。

その基礎練習である発声は、胸式呼吸と腹式呼吸があるのですが

腹式でしましょうというところが殆どだとは思います。

これは、どうして複式で発声した方が良いかご存知ですか?

それは主に二つあって、一つは少ない息で良く響くから。

もう一つは、喉を傷めないようにするためということで、

腹式呼吸で発声しましょうと私は教わりました。

確かに腹式ですと少ない息で声を出すことが出来ます。

これは女性に多いのですが、たまに発声練習で、腹式呼吸での発声が分からないと言われます。

私がお教えする時は、息を吸って息を半分から7割ほど吐き出したくらいの時が腹式呼吸での発声になっていますので、その時の身体の動きを覚えれば出来るようになるとお伝えしています。

普段は胸式呼吸が多いので、なかなか慣れませんが、腹式呼吸で話をすると少ない声でも響きますし、声の質も良くなるので、印象度も実は上がるのですよ。

それだけではなく、身体動作から感情を誘発するように

本当に自信がついてくるようにもなってくるのです。

それだけ、声の出し方って重要なのです。

滑舌もしっかりコントロールされている人は、インテリジェンスに見えますし、

出来る人って感じになりますよね(笑)

私はどちらかというと滑舌が悪いので

その反対に見えやすいのですよね(笑)

という様に、基礎練習を鍛えると他の人から見た印象度が上がるのは事実ですので、

声を磨くことは魅力に繋がる

のです。

ですので、しっかりと練習しましょう。

さて、いよいよ今回の表題の「聞きやすい話し方よりも聞きたくなるような話し方をしましょう」という話なのですが次のページでさせて頂きます。

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