コミュニケーションのスキルアップをされたい方へ少しでもお役にたてれば

はじめまして。

私、Blue Earth Theater Company の さいとうつかさ と申します。

私はプロの劇団で全国、海外を回って公演をしてました。現在は、劇団や役者の勉強会の主宰を務め、他にも各地で演劇教室、コミュニケーション教室を行なっております。

今までは、お芝居にご関心がある方を対象に色々活動しておりましたが、より多くの方々に演劇の素晴らしさを知っていただきたい想いが沸々と湧きあがり、演劇をあまり御存知ない方々にも『演劇』って面白いんだなと思えるような活動をしてみたいと思うようになりました。

そして、その一つとして我々の得意分野でもある「面白い表現コミュニケーション技術」を発信し、普段のコミュニケーションでも活かせる技術を公開していこうと考えました。

コミュニケーションの話を通じて演劇へのご関心を持っていただけるように、本ブログでは、会話のテクニックだけではなく、演劇の面白い事情や演技テクニックなどをたくさん情報発信して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

特に、こういう方にお勧めします。

例えば、ビジネスでの会話であったり、お友達や仲間との会話、家族との会話などといった様々なシーンに活かされたい方。

ほぼ全員ですよね(笑)

皆様に自信をもって講座等でお教えいている有益な情報をお届けします!!

今回のテーマは

毎日のコミュニケーションで心掛けたいこと

をお話させていただきます。

キーワードはこの3つ

笑顔

高い声

ゆっくり

これだけで、楽しいコミュニケーションが行なえます。というと、何だか子供騙しのように思えるかもしれませんね。

少し説明を・・・

演劇の世界では「お客様を味方につける」ことが死活問題です。どんなに表現技術が優れていても、またどんなに綺麗な表現でも、嫌いな俳優の演技は見てもらえません(笑)

人は話の内容ではなく、話す人の印象で聞く聞かないがあるのです。

ですので、お客様に受け入れられやすい表現をしなければ見てもらえないのです。

この時に重要なのが上記の3つのキーワード。

これが何故重要なのか???

まず、一つ目『笑顔』

「笑顔」で話すと相手を受け入れているという表現になります。ですので、相手が笑顔で接してこられたら、こちらも嬉しくなって笑顔になるのですね。「鏡の法則」と言われる方もいますが、笑顔は特に『伝わりやすい』表現で、最も人を明るくさせる最強アイテムなのです。でも、これは多分皆さんも御存知ですよね。

次に、二つ目『高い声』

ここからは演技表現の話になってきます。しかし、それほど難しい話でもありません。どうして「高い声」を心掛けたいかというと・・・

「高い声」で話すと相手に気を遣ってますよという表現が出来ているのです。話しかける時に仮に「低い声』で試すとどうなるかというと・・・

「土足で自分の心に踏み込まれた感じ」になることもあるのです。

一方「高い声」だと、言葉の前にいつも「今、ちょっと、よろしいですか?」というニュアンスが表現されているかのようになるのです。

自分の間合いで話すのではなく相手の間合いで話をすると、実はとっても聞き入れてくれる確率が上がるのですよ。この話をすると少しそれますので、またいつの日かに(笑)

最後、三つ目『ゆっくり』

これも演技表現的な話になるのですが、「ゆっくり」話すと相手に丁寧な印象を持たれるのです。つまり相手が「自分を尊重してくれている」と感じてくれる表現に繋がっているのです。

また、初対面であったり、緊張した局面であったり、変な空気が漂っていたりするの時にも、このゆっくりと話すことは効果的なのです。

「ゆっくり」は人を落ち着かせる効果もあるので、相手に「説得したい時」であったり「冷静にさせたい時」には、これが常とう手段になりますね。

そして演技の話をもう少しすると、これら三つをより際立たせるために、裏を見せることもします。こうすると本心がどこにあるのかも見ていただけるので、信用度が増します。

裏を見せるというのは? 例えば・・・

「笑顔」を際立たせたいのであれば、出来るだけ真顔の印象を見せること。そして「いざここっ!」って時にニコって笑ったら、それはもうスペシャルキラキラ笑顔な感じになりますよね(笑)

「高い声」で話すのを際立たせたければ、例えば、本音を話す時だけは「低い声」で話してみたりすると裏表のない人で気を遣っているんだなというのが顕著にあらわれますし、

「ゆっくり」を際立たせたいのであれば、要点でないところは、端折って話してみたりすると、端的に説明してくれてるという印象にもなりますし、重要なところはゆっくり話してくれるので聞きやすく親切だなとなるのです。

ここから少し余談を

昔、ある地方の高校の体育館で演劇公演した時のこと。

季節は夏。 

お分かりになられると思いますが、体育館での長時間の観劇は非常に危険な状態で熱中症が心配でした。しかし当時は平成になりたてのころですので、まだまだ「根性の時代」でした。

ただ、それでも先生方は事前に上演時間90分だと聞かされていたので、それまで耐えられるか生徒の体調にすごく気を遣われていました。

水筒持参。窓全開。それでも暑い!!

私は先輩方から、開演する前に

「今日は巻きでいくぞ」(←速い展開にするという意味)

と言われました。

普段は暗い劇場ですが、この時ばかりは本当に明るかったので不思議でしたね。

そして巻いた結果、90分の上演時間がなんと60分に(笑)

終演後、生徒さんだけでなく先生方からも劇への感想が寄せられました。

内容も感動したと言ってくださいましたが、それよりも感謝の言葉が多かった!!

どういう感謝かここでははっきりさせませんが(笑)

上演時間を短くしてくれてありがとうという事だったら・・・

と、まぁ、今となっては笑い話です・・・


このようにどれだけ良いものを提供しようとしても相手が受け取れない状態でいると、コミュニケーションは成立しません。ですので、相手が受け取りやすくなるようにしっかりと相手の意向を汲むことが出来た対応をすれば、聞いていただけるだけではなく、良い印象にも繋がるのですね。

そして最後に、上記の「笑顔」「高い声」「ゆっくり」は話す例で紹介しましたが、これは聞く時にも有効です。

笑顔で聞く。

高い声で相槌を打つ。

ゆっくりと噛みしめるように聞いてあげる。

これだけで、あなたはもう立派な聞き上手です。

このような行動を心掛けて、人と接することで幸せをふりまく人「照らす人」になっていただければ。

どうも最後までありがとうございました!


※次回は、身体の動きから感情を誘発させることで感情をコントロールできるという驚愕の話をしますね(笑)

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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