
劇団の俳優養成講座でも、私が主催する演劇ワークショップでも、また私がプロデュースしている微笑む黄色い月Produce🌕でも、台本の読み方を徹底してお教えしています。
周りで、台本の読み方をお教えしているところはほぼありません。教えられないのか、それとも台本の読み方が重要とは感じないのか、その辺りはよく分かりませんが、
何故お教えしないのか?
これは本当に疑問なのです。
台本は普通の本とは違って役者の技術でしか読めない本。また舞台の専門知識から見る指示書でもあるのです。
作品をどのように見せるのかという戦略や実際にどう演じるかという戦術を作るのですが、何故これほど重要なことをお教えしないのか。今の演劇界隈の不思議でもあります。
例えば、プロセミアムアーチ(プロセ)から見る「視点描写」であったり、舞台機構を生かした表現美からくるミザンセーヌ(ミザンス)の決め方など、台本の読み方で、色々と決まるのですが、こういうのは今、ロストテクノロジーになっているのかもしれません。
本来、稽古で試す演技プランというものは「共演者良し、自分良し、演出良し」の三方良しが基本で、そのためには、相手がどうすれば芝居がしやすいのかという基本的な舞台知識が必要になります。
この知識をまずお教えして、台本を照らし合わせれば、実は台本に書かれていることは大体見えてくるのです。それを読解力で台本を読んでしまうと、
辻褄を合わせただけの演技プラン
になってしまうのです。
演技の答えは台本にはありません。演技の答えは、自分の心の中にあるのです。
それも、台本を読んだ初見でその殆どが決まると言ってい良いのです。この初見で読んだ自分の思いが、作品をご覧いただくお客様と最も感覚が似ていて、そうすることでお客様目線で魅せ方の戦略がたてられるのです。
だから、台本は指示書なのです。
この初見で読んだ時の自分の心をどう留めて演技に生かすかが鍵で、ここに技術があるのです。それを、私は各機関でお教えしています。
この技術の凄いところは、演技が洗練されたものになるだけではなく、毎回稽古が新鮮で面白いものとなるというところです。
役者が毎回毎回稽古で、こうしてみようとチャレンジしているのは、やっている本人も楽しければ、共演者も楽しいし、観ているスタッフも楽しいのです。
今日はどんなものを見せてくれるのだろう?
ってなりますからね。
自分の心の中にある演技は、どうしてそのような経緯で生まれたのかなんて周りの人には全く分かりません。自分の思った想像力から生まれたアイデアだからです。ですからそういう演技プランで演技をしてみると稽古を観ている周りの人たちは「なるほど!」ってなるわけです。
ですが、台本を読解力で読み解いてしまうとどうなると思いますか。
その答えはとても簡単で、誰もが、分かる答えになってるだけで、予想も出来るし、新鮮さもないし、全く面白くなくなるのです。
また台本に演技の答えがある読み方をしてしまうと、限りなく説明芝居になってしまって、こうなると、
この作品って舞台でお見せする必要ってあるの?台本を読んでる方が面白くない?
ってなるのです。
演技は台本を読み解くのでは得られないのです。演技は台本で自分が感じたことを表すのです。
だから、技術がいる。
もしも、稽古で面白くない表現をしていたのなら、この技術を身につけてみてはいかがですか。この技術を知れば、きっと今よりも何倍も稽古が楽しくなることでしょう。自分の中にしかない演技プラン。あなたにしかできない演技を目指しませんか。
今後需要が増えましたら、ONLINEでも講義をしようかと思っております。そうすれば、自宅で学べることが出来ますので、お気軽にご相談下さい。目からウロコの技術を是非体験してみて下さい。

さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。
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