
楽しければ良いという。
でも、本当に楽しんでいますか?
あまり意識はしなかったのですが、ふとそのように感じたことがありました。
私たちは何をもって「楽しい」と思っているのでしょうか。
人それぞれ色々とあるかと思いますが、私の場合の「楽しみ」は成長かなと思ったりします。
やっぱり成長していなければ、同じステージにずっといるわけですし、同じことで悩み続けることは嫌ですよね。
それよりも、なんであんなことで悩んでいたんだろうって常に思える自分でありたい。
どんなにステージが変わっても悩みはなくならないのだから、それを成長の種として、向き合うことをする。
これは一見「楽しいこと」とは思えないかもしれませんが、成長したいもう一人の自分にとっては絶対に喜んでいるよなって感じるのです。
例えば、練習している時、特に反復練習をしている時は、かなりの労力が伴います。
ですが、この練習をずっとしていく内に、ふと脳裏に今まで繋がらなかった別の情報がフッと降りてきて、そこからの練習が嘘のように軽やかに出来るようになることって結構あるんですよね。
ただ、ここまでに至るに、やはりちょっとした努力もいるので楽しくなかったりもする。
だから、まずは5分だけやってみるというくらいの気持ちで、徐々にですが行動すると成長したいというもう一人の自分が現れやすくなる。
慣れてくると、1分だけやってみたらすぐにやる気スイッチが働くようになるんですよね。
このような「自分をしっかりと動かす感覚」を養えれば、すぐに自分が楽しくなる方向へ自然と自分自身でもっていけるのですね。
ですが、楽しければ良いという考え方は、どこか条件付けのような考え方で、楽しくなければやらないとはならないのだろうかと思うのです。
それでは、自分の人生は周りに左右されるようなものですよね。
そして周りに変わってもらうような考え方こそが、実は最も楽しくない人生を歩むことになるのです。
だから、楽しんでいないように見える人もいるんです。
私たちの習得を目指す演技って実はもの凄く素晴らしい技術で、人の心を変えさせる技術でもある。
この人の心を変えさせる技術は、いわば、人に影響を与えられる技術とも言い換えられます。
これが出来ると、人生は面白くなるんだと思います。
何故か……?
それはとても簡単です。
その方が、圧倒的に自分が世の中に役に立っていると思えるからです。
これほど満足なことはないのではないでしょうか。誰も一人では生きれない。
こういうと何か歌の歌詞のように聞えるかもしれませんが、これは事実ですよね。
親や周りの人に育ててもらって初めて一人前になるのですが、一人前になってからも、一人で生きていくということは難しいのです。
それだけ、現代社会は分業化されて、より便利になったおかげで、生きている。
根本は皆さまのお陰で生きている。
これが分かると、自分のしていることが世の中のお役に立てているのかということにも目を向けられますし、一つひとつのありがとうをいただければ、それはとても幸せなことではないでしょうか。
こういうことを自然とおやりになられている方も沢山お見受けします。本当に素晴らしいですね。
一方、必要のないものは淘汰される。
存在がなくなる。
もしも自分の存在に対する必要性を感じなければ、それはとても不幸なことだと思います。
ですから自分は必要とされていると感じることで幸せを感じ、やり甲斐を見つけ、楽しむ。
私の場合はそういう理屈ですかね。
どうも画一的な教育を受けたせいか、意識しなければ、自分がどうも比較対象になり、優れているもの、劣っているもので、自分の喜怒哀楽が左右されてしまうようになってしまうものですよね。
ですが、根本は、どうやら自分の感情は自分で決められる方が、結局は楽しいのではないかなと思うのです。
とはいえ、私も勿論楽しくないこともたくさんある(笑)
ですがこれを意識しただけで、随分感情に振り回されることは少なくなりました。
もしも、このようなことでお疲れの方がいらっしゃいましたら、今から言うことをされてみてはと思うことがあります。
それは、
どんなに面倒でも、一つのプロジェクトを自分で一からやってみること
勿論、そんなことをすると、時間の浪費に繋がりますが、これはとても大切な事だと思います。
例えば、お芝居も自分でお話を作って、舞台セットも自分で作って、音楽も照明も、全部一から作ってみるのです。
そうすれば、もし万が一、トラブルが起きた時でも、どうしてそうなったのかいち早く気がつける人間になりますし、何よりも仲間の立場もよく理解できますので、心情を汲み取ることが出来るように思うのです。
そして、自分が責任をもってサポートし、自分の事のように相手に接すれば、お相手もやりやすいでしょうし、自分がつなぎの役に成ることが出来れば、より建設的なチームになることだと思いますし、他人から言われなくても自分の存在価値をそこで感じることも出来るように思います。
勿論、皆さま、それぞれの価値観がお有りなので、一例として受け取っていただければと思います。
ただ、もしも人間関係に疲れがまりましたら、この事も頭の片隅に入れていただけると、私にとってもお役に立てたという自己満足ではございますが幸いに思います。
強くなることで楽しくなる
全てを知っている人間の方が強いのです。
そして、それが楽しさに繋がるというお話でした。
個性を推奨するわけではございませんが、結果的に個性を生かせる方法でもある。
日本の考え方。
和を以って貴しとなす。
みんなと混ざるのではなく、和えるのです。
そうすることで、個性は自然と引き立ちます。
全体の風味が分かるからこそ、自分の役割が見えてくる。
和えるとはそういう意味のように感じます。

さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。
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