今回のお話の内容は結構深刻なものだと私は受け止めています。何故なら、この問題「ダメ出しばかりの稽古になっていませんか?」は、

日本人の陥りやすい考え方

だと思っているからです。これは日本の教育の問題でもあるかと密かに思います(笑) それは、

『良いものを伸ばす教育』ではなく『足りないものを補う教育』

になってはしないだろうかと思うのです。つまり、画一的な教育になってはしないかということです。こんなことを書くと怒られるかもしれませんが、演劇の世界でも、作品作りをする時に『それではダメだから直しなさい」という指導が成されている現場は結構多いのです。勿論、そういう風に言わなければならない時もあるかもしれませんが、安易にダメ出しをしてる現場を見ると、私はとても危機感を覚えます。何故危機感を覚えるかというと、

欠点と捉え、個性と取ることが出来ない風潮ができてしまう

ように思えるからです。こういう風潮で作品作りをしている中にいる人の考え方は、「○○しなければならない」「そうするのが当たり前だ!」と義務感から動かされる動機で活動することになる思うのですね。

こういう芝居の活動をして楽しいのでしょうか?

お芝居が好きでやっているのにもかかわらず楽しんで稽古に取り組んでいない人をあまりに多く見てきました。

何のために芝居をしているの?

良い作品を作りたければこの風潮から脱却した方が良いと私は思っているのです。ではどうして、この「ダメ出しばかりの稽古になる風潮」が危機的なモノになりうるのかということを次のページから今回お話しさせていただきます。

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