良いコミュニケーションを図るには

聞き上手

ですよね。

何故聞き上手が良いのかというと、

関心を持ってもらいたい人が多いからです(笑)

たまにあなたに関心持たれたくないから…という人もいますが、

それはそれで、そういう方にも問題がありますから放っておいてですね……話を進めます(笑)

今回は好感の持てる話の聞き方について演劇の視点からお話ししたします。

人の話は息を止めて聞く

これは超強力です(笑)

お得情報です。

直ぐに実践して下さい(笑)

人の話を息を止めて聞くと二つ良いことがあります。

一つは、

真剣に聞いてもらえているということが伝わる

ということです。

もう一つは、

本当に頭に入ってくる

ということです。

一つ目の真剣に話を聞いてもらえているのが伝わるというのは、人間はどうも、無意識に聞いているかいないかが分かるということなのです。

それを演技の視点で考えると、

人間ってものを考える時、集中している時って息が止まってるのです。

この息を止める動作を人間は無意識にしていて、周りから見る人も無意識にその動作を感じ取っているのです。

またこれがとても重要なことですが、

息を止めると、緊張感も出てくるのです。

つまり、ちょっとした張り詰めた空気ができるので、周りの人に感じやすくなるのですね。

これに先ほどの「考えている」や「集中している」が伝わるから、

息を止めて聞くと、相手は聞いてもらえているという無意識の受信情報により自己重要感を持つこととなり嬉しくなるのです。

という風に考えています(笑)

だから、極論を言えば、

全く人の話を聞いてなくても、息を止めていれば聞いているように見えるのです

これが演技のテクニックですね(笑)

めっちゃ真剣に聞いているように見えて、

「今日昼ごはん何にしよう??」って息止めてたら、聞いてないのに有難がたがられるのです(笑)

これが動作による聞き上手のテクニックです(笑)

多分一番簡単なコミュニケーションスキルだと思います(笑)

これ本当ですよ。それに、もう難しい顔を入れたら最高に「親身になって聞いてくれている」と感じますから(笑)

悪用厳禁でお願いします!(笑)

ていうのは冗談で、先ほど申し上げた息を止めて聞くと良いことがあるもう一つご説明を。

「息を止めると相手の言っていることが頭に入りやすくなる」

ですが

つまり、本当に聞けるようになるので悪用厳禁にはならないということです(笑)

どういうことかというと、

ここからは私たちがいつも演技練習している方法

「身体動作から感情を誘発させる」

という方法です。

ここでも出たか!と思われる方もおられるかもせれませんが、

これは、本当に素晴らしい方法ですので、ブログで毎回書いていますね。

この場合、厳密に言うと「感情」ではないのですが、

人間の動作はある共通した動きみたいなものがあり、それを模倣するとそう見えてくるといういうので、それを演技として取り入れているわけなのですが、この模倣練習をしていくと、情動が湧き起るような感覚も徐々に芽生えてくるのです。そして、この感覚がご覧になられているお客様にも伝わり「深みのあるお芝居が提供できる」という私たちの概念があるのです。

それで、普段私たちが考えている時ってこうい動作してるよね、探している時にこういうことしてるよねというような人間観察から得た動作を取り入れてそれを模倣するのですね。

簡単な例を出すと、

考える時に眉間にしわを寄せる人であったり、眉間に手を当てている人もいますよね。これは考えているふりをしている時にもやりますが、無意識レベルの動作で言うと、

瞬きを多くする

がありますね。

そして、考える時にどうしても考えに行かない時に、瞬きをする模倣練習を普段からしていると、

本当に考えが纏まったりするのです。

この時に注意することは、

瞬きをしているという意識でしている時は、当然考えはまとまりません。

反復練習をして、無意識下に放り込む感じにするのです。

暗示やアファメーションの動作バージョンですね(笑)

こうすると、考える時に自然と瞬きをするようになる。そうすると自然に考えている時の脳の状態に持ってきてくれる。

そういう感じだと思うのです。

よく外国人の方が物事を思う出そうとするときに指パッチン(フィンガースナッップ)しながら「カモン!カモン!」って言ってるじゃないですか。ああいう感じなのですね。あれば、わざとそう言う動作をして脳を誘導させている。つまり、瞬きもそういう意味で無意識に誘導させているということですね。

人間の動きは無意識に行っている事ばかりですので、

実際に真似して動いてみてって言われても、普通の人は絶対に真似できないのです。

だから、演技を練習するためには、まず無意識の動作があるということを認識しないといけないのですが、

これは残念なことに演劇をされている人の中でもあまり分かっていない人が多いのです。

演技は意識と無意識の動作の集合体で表現する

ことが望ましいのです。

ですから、無意識な動きを模倣して身体に覚え込ませる。

そのようなレイヤーを何枚も作って重ね合わせるのが演技の本質なのです。

人間って複数のタスクはなかなか難しいのですよね。

だから、このように表現をする場合でも、ある程度無意識に放り込んで、考えなくても出来るよということをすれば、後は実際の意識下で表す表現さえすれば無意識に表すものは自然と出るものですからそれが深みとなって出てくるとようになるのです。

このあたりの基礎的なことが演劇されている方の中でもあまり知られていません。

だから、無意識な部分をどうやって表現するんだというご質問も良く受けますが、

演技というのは、冷静にすることが求められていて、簡単に言うと

きっかけが来た時にスイッチを押すと自然に情動が出るようなメカニズムを作っておくのです。

そのスイッチを私は「感情のスイッチ」と言ってまして、

スイッチの入れ方は全て身体動作によるもの

なのです。

この言葉が来たら、息を吸う。この状態になったら、目を見開く。

簡単に言うとそういうことでスイッチを入れているのです。

どうして、そういうことをしているかというと、

普段の情動が起こる時の身体の動かし方がそうだからなのです

つまり、普段のリアリティを完全に模倣して、感情をも誘発させようという試みなのですね。

これはとても大切なことなのです。

感情は作られたものでは感動しないのです

本当にそこで生まれたものでなければだめなのです

だから私たちは、舞台でいつもお客様と会話をしながらそこに持っていっているのですね。

今日のお客さんはどうだろう?

そう思って、思いっきり最大限に受信する。尋常ではない感受性が求められるのです。

我々舞台人は、発信する人というイメージが強いのですが、本当はですね。受信力のある人の方が何倍も素晴らしいのです。

それは何故か?

受信力が強ければ会話も舞台も後出しジャンケンになる

からです。

つまり、受信力の高い人は相手が次に何を出すのかは分かっているのです。

相手がこう望んでいると分かっているから、それからどうしてあげられるかなのですね。

コミュ力をつけるなら、相手に分かってもらう発信テクニックをつけるよりも、

相手の話をしっかりと聞いて、相手の心を開いてもらう受信テクニックを磨くことが重要なのです!

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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