私たちは、思いっきりやってくださいと言われてもなかなか思いっきりは出来ません。


例えば、思いっきり声を出してくださいと言われも、思いっきり声を出すことは出来ません。

普通の人は。

何故かというと…

声の出し方が分かっていないからです。


「いや私は、しっかり全力で声を出してます‼」と言われる人もいらっしゃいますが、

『それは全力で声を出しているつもりですよ』というのが殆どです。

声を出す仕事をされている方ならお分かりいただけると思うのですが、声には効率的な出し方があって発声練習や舞台経験が増えれば驚くほど、声は大きく出るようになります。

ですので、声の仕事をしてる俳優であっても最初から声が思いっきり出ている訳ではないのです。

慣れたから声が大きくなってきたという感覚でもありますが、一番は「しっくりきた」という感じでしょうか?

つまり、無意識で自分はもっと声が出るのを知ってるかのような感じとでも言いましょうか。そういうことが感じられるのです。

本当は、自分は知っている

声を効率よく出す方法は実は自分の中で分かっているということです。

例えば、突然何かに驚いて叫んでしまった時、

自分ってこんなに声が出るんだ‼

と、ご経験されたことは誰にでもあるのではないでしょうか。

普段大きな声が出せないのに、驚いた時や感情が湧き上がっている時は自分が思っている以上に大きな声が出ているのですね。

これは自分のうちなるものからお教えいただいているということです。

人間の無意識にはとてつもない能力が色々あってそれが顕在化していないだけなのかもしれません。

本気の出し方も意識では分かっていませんが、このように無意識では、分かっているということです。

私たちは本気を知るために、自分の中にある答えを引き出す。

この答えを引き出すために、身体動作から感情を誘発させる技術を使うと、その時の感情から自然に自分の予想以上の声量が出力されるのですが、この時に、本気ってこういうことなのかなということが感覚で分かってくるようになるのです。

感情が誘発された演技は自分の中で感覚がとってもしっくりときて、無意識に言葉が立ったり、強調したりして、自分の計算した時の声の出し方とは比べられない本気度のある表現出力となるのです。

ですので、この感情を誘発させる演技術をマスターすれば、本気の出し方が分かります。

本気の演技は、迫真の演技となってお客様の心に伝わります。

是非、本気の出し方を身につけて参りましょう。

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

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