
嘘という意味合いで「演技」という言葉をお使いになられる方は多いように思います。
これは今の私たち演劇人の影響によるものかもしれません。
それだけ、私たち演劇関係者の中でも演技を誤解されている方は多いのではないかと思います。
先日、先輩方から、もっと演技を学びなさいと若者に向けて言われておられました。
昔の映画や書籍をたくさん読んで………。
ですが、本当にそういうことで演技を学ぶことが出来るのでしょうか。
大変恐縮ですが、私はこれに対し、疑問があるのです。
もしも、そうであるならば、今の演劇の世界はもっともっと元気であるはずなのではと思うからであります。
技術というものはそう簡単に手に入れられるものではありません。
練習で研鑽し、舞台で実践して初めて得られるものであります。
世の技術職というものは、下積みであったとしても、そのビジネスの中で技術を磨き、叱られつつも、有難いことにしっかりとお給金が出ているかと思います。
しかし、演劇の役者の下積みでは十分なお給金は出ません。
殆どの方がアルバイトなどをして生計を立てていることと思います。
その中で、演技を修得するということは、思っているよりも難しいのではないでしょうか。
現に、今も昔もその現状は変わってはおりません。
寧ろ、一つのところへ所属しないために、演技をじっくりと突き詰める環境さえなくなりつつあるように思います。
このような中で、演技を勉強できるとお思いになられていること自体、私は少し甘いのではと僭越ながら思うのであります。
演技は盗むもの。
この意味をもう少し理解できれば、まずは私たち先を行く人間が、若者に対して安定した公演環境を提供すること。
このほうが先ではないかと思います。
年間数本の公演出演だけで演技が上達することは、とても難しいことではないでしょうか。
厳しいことを言うようですが、こういった若い人への助言は具体的な行動が伴っていないために言葉に重みがありません。
現状が全てを物語っている。
ですから、寧ろ、私たちへの反省点だと私自身は考え、自分への戒めだと思います。
さて、今回の心を動かす演技法というお話。
未熟な私が語らせてもらうのは、本当に身の程知らずで、分を超えた行為ではございますが、ここは私のBlogということでどうかご勘弁のほど、よろしくお願いします。
実はこの演技法が演技の根幹だと私は思っておりまして、今からお話しさせていただければと思います。
では次のページで。
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