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お客様は観劇中、どのような話なのか、またはどのような展開になるのだろうかと色々と想いを巡らせています。

この時に、セリフで説明的な表現をしてしまうと、どのような話かが、そのセリフで判断ができるようになるので、それから今後どのような話になるのかということを想像をすることがなくなってしまうのですね。

ですので、そのような説明的な表現ですと、お客様は伝えられてるセリフを受けとるだけの作業となってしまって、話を理解したいがゆえに、次のセリフから情報を取ろうとするのをやめて、待って聞くことになるのですね。

しかしこれですと、いくら軽快にリズム良く話したところで、待って聞くわけですから、お客様にとっては・・・

待たされている

ということになるのです。待たされると良いイメージにはなりませんので、これがセリフを回している時であるならば、テンポが悪いと感じてしまうのです。

一方、セリフで説明しようとするのではなく、セリフで説明せず身体動作から台詞を発した表現をする方法ですと、想像の余地が生まれて、お客様はその動きから思いを馳せるようになるのです。そして、お客様が想像している間に、セリフがどんどんと進んでいくので、

という状況となり、セリフを追いかけることになる。これだとお客様は展開がはやく感じるので、テンポの良い芝居と感じるわけなのです。音楽のテンポの良さとは違うのですね。

ですから、お客様に台詞回しを少し早く感じていただける工夫をする。

台詞回しを少し早く感じさせるにはセリフを話している間に、たくさんの「何故?」を作って想像していただける工夫をすれば、テンポが良いと感じていただけるようになるのです。

「どうしてそのように話をしているのだろう?」という何故でも良いですし、「どうしてそう動くのだろう?」という何故でも良いのです。

このようにしていくと、お客様が想いを巡らせながら色んな情報を取りに来るようになるので、セリフ回しの展開がとても速く感じるようになるのです。

そして、そのセリフからの情報は出来るだけ分かり難く見え難くする方がより想像を掻き立てられることに繋がりますので、垣間見ていただけるような演技表現になっているとテンポが良いだけの台詞回しになるのではなく、より集中してご覧いただけるということにもなるのです。

ここを理解していなければ、台詞を字面で捉えて表現することになり、説明的になりやすくなるのです。故にそのような表現は、垣間見ることをしなくても、話が理解できるので、つまらない表現と言えるのです。

お客様に想像していただける工夫を施すことによって展開を速く感じていただく。こうすることによって大切な魅せたいところへアクセントをつける。これによってテンポの良い台詞回しだと感じていただくことが出来るのです。

如何でしたか?

お客様目線で考えると、どうして分かりやすい芝居をしたらダメなのかよく分かりますでしょ(笑)

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