私たちは会話において、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことがあります。
これは良くないことではありますが、会話をして傷つけてしまった側にすべて問題があるというわけではありません。
会話をして傷つけられた側に問題がある場合もあるのです。
つまり、話の受け取り方に問題があるということです。
話をしていて、急に相手が憤慨して一方的に傷つけられたということもあります。
傷つけられた人は「こんなことを言われた。許せない!」となっているわけですが、自分の許容の範囲の狭さで傷ついたという認識はありません。
「常識的に」であったり「人として」というような言葉を使って相手の言葉が許せないとなっているのですね。
ただ、私はこれを責めようとしているのではありません。
私にだって許せないことはありますので、責められる人ではありません(笑)
「許せない」っていう気持ちもよく分かります。
ただ、こういう風に思う時間は勿体ないですよね。
憎しみで費やす時間(笑)
ですので、この憎しみを和らげられるその方法を今回は書こうと思います。
まず、その方法の一つ目は
これは仏陀の教えでもあるそうですが、いちいち相手の言うことに反応しないようにする習慣をつけることが大切なのです。
反応しないようにするのは難しいと考える人も多いでしょうがとっても簡単です。
普段の会話は人の話を真剣に聞かないようにする。
右から左でOKです(笑)
自分に落ち度があれば、相手だって許せる作戦です(笑)
「そんなこと言ってた?ごめんね。じゃぁ今度からちゃんとする」
と言ってちゃんとすればいいのです。
何回もやると怒られますけどね。
それぐらいのゆるさが必要なのです。
私の周りでもきっちりしている人がたくさんおられます。
あまり大きい声では言えませんが、そのきっちりしている方々は、私のことをあきらめています(笑)
- あの人はいい加減だから
- あの人は人の話聞かん
- あの人はB型だから(笑)
B型の方すみません。私はB型で絵にかいたB型の人らしいので、血液型で人を見る信ぴょう性を上げてしまってます(苦笑)
なんだか、全然だめじゃないと思われるかもしれんせんが、次に 憎しみを和らげられるその方法 二つ目。
いい加減な私ですが、それでも皆さんから受け入れてもらえている(笑)
甘えるなという厳しい突っ込みが入りそうですが、自分なりの皆さんへの誠意を示していれば、皆さんから受け入れられないことはないのです。
もし、受け入れてくれなかったら、その人とは合わなかったというだけで、その人といなければいいだけのことなのですね。
ありのままの自分を受け入れてくれる人と一緒にいた方が良いのです。
でも、世の中には自分と合わない人もいるから、そういう人ともうまく付き合うことをしなければコミュニティがうまくいかないと思われる方もいるかもしれません。
そこで憎しみを和らげる方法3つ目。
人を許せないと思う人は、自分の判断基準でものを見ています。
どうしても判断してしまうのであれば、この判断基準を変えることが必要です。
世の中は、視野が狭いと兎に角、腹立たしいことが多くなる(笑)
ですので、自分の判断基準を下げるという意味で、とにかく周りのことに目を向けることが大切です。
今まで相手の気持ちがわからなかった。でももし相手の気持ちが分かったならば、今までの感情とは違ったものが生まれるはず。
相手もやむを得ずしたことなんだよなと思えば、もしかしたら腹が立つこともなくなるし、傷つくこともなくなる可能性が上がるのです。
相手のことなんか理解したくもないと思えば、そこから学ぶことはできません。グレードは上がりません。
もし、あなたがグレードを上げなければどうなるかというと、理解したくない人が現れると同じ対応をしてしまうので、同じ悩みが尽きない状態になるのです。
人は色んな環境や条件でいろんな感じ方をするようになりますが、そのことによって人間関係に弊害が生まれたり、良くなったりします。
人間関係を良くしていくには、自分のグレードアップは必要です。しかもこのグレードアップは本当に簡単でシンプルです。
周りを見るだけでいい
自分だけにならないで、周りを見る。これだけでいいのです。
もし相手の気持ちも見ないで、相手の言われたことに対して感情的になっていたのなら、ここは踏みとどまってよく考えたいところですね。
傷ついたから相手をやっつけようという行動は非常に危険です。
こういう行動は明らかに人を遠ざけます。
私は何もしてないのに、こんなこと言われたといって、周りに吹聴することは良い流れにはなりません。
こんな考えでは絶対につまらなくなるのです。
ですからこのような癖を出来るだけつけないことをすることが良いですよね。
理論武装したりする。
正しいことを主張する。
こういう行動に出る人は自分は間違ってないと思ってるかもしれない。
しかし、このような行為は知らず知らず相手を傷つけていることにも気が付かなければいけない。
意見が違ったときに自分が正論を主張するとどうなるか。そこを考えたいところですよね。
正論を主張すればするほど、あなたたちは間違っていると非難していることに繋がるのです。
こういうスタンスだと当然、人は離れます。
だから、一人にならないで。いつも周りに人がいる。私はこの方々のおかげで楽しく過ごさせていただいている。だから、自分もこの方々のために理解を深めたい。
そういう考えになれるといいですね。
いつも感謝できる人間に常になりたいですね。
さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。