これはこの一言に尽きます。
あなたといると楽しい!!
このことが相手に伝わると、相手はとっても嬉しくなるものですよね。
この時に、一つ一つの反応が大きいと、
「楽しんでいる!」
ってすぐに分かりますよね。
ただ、だからと言って、闇雲にテンションあげて接してこられると流石に相手も引きます(笑)
テンションあげて引かれる人と、テンションあげて惹かれる人の違いは
「会話の出し入れが上手」
ってことです。
相手を引かせるテンションの人は
「そこ、そんなに驚くかな?」
という少しずれた感覚を出してしまうのです。
これは、俗にいう「浮いている状態」ですね。
この浮いているという状態は何故できるかというと
楽しい会話の目的が「自分を満足させる」というところにあるからです。
相手を喜ばせることを目的とした会話は自分を満足させる目的よりもはるかに楽しいことなのだということを知らないのかもしれません。
相手を喜ばせようと思っている人は、周りとの調和を大事にします。
ですので、常に相手の動機を感じてその節度を保っているのです。
お酒に酔っている人を見れば分かりますよね。ハメを外して、とんでもないことになることだってあります。
本人は楽しいかもしれないけど、周りは大変(笑)
そんなことありますよね。
調和を大切にしていてて、テンションをあげてオーバーに振る舞える人は、実はむちゃくちゃレベルが高く非常にコミュニケーション能力の高い人です。
人の出方をしっかりと心得ているから、要所要所でオーバーに振る舞っている。
「ここまでは大丈夫!」
「これはやり過ぎたかな」
「めっちゃ喜んでくれてる!」
こういうふうに常に相手の出方を見て、同じように喜びも悲しみも共有しようとする気持ちの持ち方で接しているのです。
某元キャバ嬢さんはこれが普通に出来ていたのです。
この女性の会話は本当に勉強になります。
話したことはすぐ忘れるという愛嬌はありますが、それでも覚えてくれていたら特別感も湧きますよね(笑)
「覚えてくれてたんだ」ってなりますよね。
そのことをご本人に伝えると、
腕をポンポン叩いてました(笑)
人と同じことで共有し合い、分かち合うことはとても素晴らしいことです。こういう人が自分の周りにいてくれること自体がとても有難いことです。自分と共有し合える仲間と出会えただけでも感謝だと思います。
こういう一つ一つの感謝を感じることが出来れば、とても幸せな気持ちになれます。
自分の満足を目的にしているとこういう素晴らしい気づきにはなかなか辿り着きません。
楽しい会話をするのであれば、常に感謝を感じて、相手のために自分が何が出来るかを考える。
そして、このように考えられることが自分にとって一番楽しいことなんだと気がつくのだと思います。
会話を楽しくさせるためには本当に聞き方って大事です。
真剣に話を聞くことが、何より楽しんていることを表している。だから、相手の一言一言に重みが感じられたなら、思い切って大きな感情で受けてあげてみてはいかがでしょうか。
大きな感情で受けてあげると、相手は本当に喜びます。
そのように、共に喜びを分かち合ってくれる人が世の中に増えれば、きっと鮮やかな会話の花があちらこちらに咲きますよね。
世の中には素晴らしい方がたくさんおられます。
私はこのような気持ちでこれからもたくさんの方々と接することが出来ればと願います。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。