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私たちは感情が動いた時に息を吸うようになっています。

喜怒哀楽色々ありますが、全ての感情のスタートは息を吸うところから始まります。

正確に言うと、

感情が動く前は驚くといった動作があるのですが、驚く動作が息を吸うということであって、

感情によって、その息の吸い方が違ってくるのです。

例えば、怒りの表現で「ムッ!」とする時、

鼻から息をゆっくり少しだけ吸ってみて下さい。

こうした感情がどこからともなく表れてきませんか?

こうした感情を誘発させる意識を持って、動作練習していると

本当にそういう感情が誘発されてくる

のですよ。

だから、気分の良い感情を誘発させたければ、

気分の良い感情の息を模倣すれば良いのです。

そうすると、自分の身体から気分の良い感情が湧きあがってくるようになるのです。

また嘘のような話をしてますでしょ?

でも、本当です。

私はこうして自分の感情をある程度コントロールできるのではないかと本気で考えています。

奇麗な景色を想像して、大きく口から息を吸ってみて下さい。

何とも言えない感情が湧き上がってきます。顔の頬のあたりがジーンと痺れてきて、

生きてるって良いな~

っていう気分にさせてくれます(笑)

動作から感情を誘発させることを練習すると、

身体から自分の感情を教えていただける

ようで、とても神秘的な気持ちにもなります。

ですから、

動作から、感情が自然に作られていると、

そのように考えてます。

いつも気持ちが沈んで前かがみになって生きていると暗くなる

胸を張って上を向いて歩いていけば自然と自信もついてくる

そういうものかも知れませんね。

毎日笑顔でいると、気分が良くなるのもあるのかもせれませんね。

そうして、

自分の感覚を大切にする練習をすると本来の人間の素晴らしい機能がたくさん表れてくる

ように思うのです。

このように、お芝居の呼吸の練習は疲れた心を癒す作用もあるように思います。

さて、

この呼吸の練習、

実は、表現の練習になっているのはご存知でしょうか?

『息をしているだけじゃ、表現になってないじゃん』

そう思ってしまう方もいるかもせれませんが、

息はとっても効果的な表現になる

のです。

この息で表す表現は『聞く芝居』の時に主に使います。

例えば、

相手の話に真剣に聞き入ってる時は『息を止める』

これだけで真剣に聞いているというのが、見る人に伝わるのですよ。

不思議でしょ。

だから緊張感のあるシーンは息をあまりしないのがポイントです。

演技者が息をあまりしないと

見ているお客さんまで息をするのを忘れて苦しくなってくるのです

この苦しい感覚が緊張感を生むのです。

よく、緊張している人を見るとこちらまで緊張してくるというのは、その緊張している人の息が表現されててそれを無意識に感じ取っているから緊張が伝わるのですね。

このように、人間は無意識に色んな感覚を察知する能力があるのです。

こういった、無意識にある感覚、いわば本能的な部分に訴えいるのが息なのです。

他にも身体動作で本能的な部分に訴える表現は数多くありますが、息がその代表例なのです。

さて次のページでは、上記の無意識に行っている動作なのですが、実は観ている人に無意識的に伝わりやすいというお話をさせていただきます。

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