
劇団ブルアの来年2027年の構想について、劇団ブルアのホームページ(ブルアのこれからのビジョン)で掲載しております。この中で演劇学校を作りたいと書いているのですが、私は以前より実践の演技を学べる機関を作りたいと思っておりました。今回はこのお話をさせていただければと思います。
俳優力を身につけて演劇の品質の向上を目指す
多くの方々に演劇をもっと身近に感じていただけるように、品質を向上して、演劇の素晴らしさを知っていただきたいと思い、今よりももっと社会に受け入れられる演劇を目指したいと考えております。そのためには、以下の3つの活動が必要ではないかと思っております。
⓵多くの方々との普段からのコミュニケーションを大切にして、一人ひとりの演劇人に関心をお寄せいただき応援いただける発信活動をすること
②演劇の楽しさを発信して初めてだけど演劇をやってみたいという仲間を作ることや、俳優だけではなく、戯曲作家志望の方や、音楽作曲家志望の方も巻き込んで一緒にお芝居を作っていきませんかという活動をすること
③演劇の品質を向上し、演劇の一番の魅力である俳優力を身につけること
⓵と②は、この演劇研究所の普段の活動をSNS等で発信、または、例えば、動画クリエーターの方とのコラボで相互無償使用で、YouTube動画に上げたりして、色んなクリエイターの方を巻き込んで発信も楽しく出来るような感じにしたりして、クリエイターや視聴者やフォロワーの方々と繋がるコミュニティーを作りたいのですね。
③は、実践の演技を基礎から短期間で学べるように、一回20~30分の台本を使って2ヶ月という短い期間で計6回演技練習を動画を作成し、その作品を有料配信したりして、プロの演技を自らで構築していく技術を身につける練習と純粋な作品ではなくメイキングを通して出来上がりをお見せする新しい演劇の発信が作れたらと思ってます。
海外の演技を研究する機関に倣う
ロシア、フランス、アメリカ、中国では、演技を研究する機関が存在し、この機関のお陰で演劇だけではなく映画やその他のエンターテイメントが大きく発展し繁栄されてきた歴史があります。出演者の技術向上が全てのエンターテイメントの繁栄の鍵。ですから、俳優力を身につける環境を作り、魅力的な俳優をたくさん育てていければと考えているのであります。
演技修得には長い年月がかかる
俳優によって、様々だとは思いますが、私の場合、一連の演技修得に10年ほど要しました。台本の読んで自分で演技プランを立てるようになれたのも10年ほどかかりましたし、基礎的な演技所作は5年から10年ほどかかったように思います。また複雑な演技所作になりますとほぼほぼ生涯学習のようなものですので、出来るだけ若いうちから学ぶというシステムを作りたいのです。簡単に言うと20代の役をするならば実年齢の30代でするといった感じなのですね。早い年齢からしっかりとした演技を身につけて、出来るだけ多くの年代を演じることが出来れば理想です。
地方では前例がないので、なかなか本格的に踏みこめない
演技を本格的に学びプロの俳優を目指す人は大体は、東京へ行きますので、なかなか地方で、頑張っていきたいという若者は正直おられません。ですので、最初から正念場です。何とか、早期メンバーで結果を出して、地方でも演劇で盛り上がることが出来そうだと思えるようにして、またこれからの人がみんな入りたいという研究所を目指したいです。
演劇の素晴らしさを後世に伝えるのが今の演劇人の役目。自分たちがやりたいだけの芝居はもう卒業しませんか。しっかりと演劇と向き合えば、私たちがやりたかったのはこれかだったのかと必ず発見できるものです。そういう風に情熱を注ぐ活動をしてみませんか。
今の演劇活動は楽しいですか?
自分の心が動くから楽しい。演技は「人の心を動かす技術」です。自分の心が動くから周りの共演者やスタッフの心が動く。そうして作り手が一丸となって心が動くから、観客も心が動く。そうして劇場全体が一体感を生み。素晴らしい芸術のエネルギーを感じることに繋がる。そしてそれはみんなの生きる活力へと発展するのです。
活力があるから楽しい。このサイクルが幸せサイクルなのです。これが今の現代人はほぼ逆になっている。楽しいことがあるから笑う。こういう風になっている。こうした欠乏感を持った生き方は、満足しえない心の貧しい生き方になります。条件付けを外して、自分が楽しいから、周りに楽しい出来事が起きる。芸術家はそれを知っていなければなりません。そうでなければ、人をハッピーにさせることはできないからです。
舞台に立つ人は魅力的な人物でなければならない。ですから、こうした芸術活動で自分の技を磨き、今よりもより一層魅力的な人物を目指しませんか。
地方でも演劇を元気に。そういう方と一緒に演劇を発展させることができれば。

さいとうつかさ
劇団ブルア 代表
劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。
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