あなたは自分のことをどれだけわかっていますか?

本当に分かっていますか?

「自分は全然ダメ」

そう考えている人は、全然自分自身のことを分かっていないと断言します。

私たちには一人一人価値がある。

その個性を伸ばしせた人が真の魅力的な人で、

誰かと自分を比較したりして、優劣に価値を見出すことは本当に悲しいことです。

自分には自分の生き方がある。

こう言い聞かせることが何より本当に自分に出会う「魔法の言葉」だと思います。

世の中はこうでなきゃダメだとか、これが常識だとか、そういう「型にはめようとする考え方」が本当に多い。

何故かというと、

そう思わせることでコントロールさせようとしているのです。

「今のままじゃいけない。だからこれを使いましょう!」

このように危険や恐怖をあおって、行動を変えさそうとすることが本当に多いのです。

今のままではというのがデフォルトのようになってて、「今の自分はイケてない」という想いを作らせている世の中のようにも見えます。

だから、そういう風潮に流されない様にしっかりと自分を持つことがとっても必要で、自分に自信がついて初めて「魅力が備わる」ということを経験出来れば良いですね。

「違う人になろうとしないように」

これは私がお芝居の練習や稽古の時によく使う言葉です。

若い俳優がこう言いました。

「憑依した演技ほど素晴らしいものはない」と。

それを聞いた私はこう思いました。

「何かに乗り移ってもらわないと良い芝居が出来ないのかな?」

・・・これは暗に今の自分ではいけないと言ってないかい?と。

私の考えは

「自分を信じれば他力が働く」ということです。

この『他力』は以前の記事にもよく出していますが、これは本当に大事ですので何回も書きます。

物事に没頭するとある時期を境に、物事から色々と自分に教えてくれるものがあります。そのアイデアは『他力』によるものです。

『他力』とは阿弥陀如来のお力で、このお力は没頭する時に現れてくれます。

没頭するということは自分の信じたことを迷わず進む究極の行動です。

一心不乱に打ち込むと周りから色々な声が聞こえる。

正確に言うと、色んな進むべき道の情報がたくさん入ってくるのです。

この情報はどのように知らせてくれるかというと『感謝すべきこと』事柄で教えてくれるようになっているように思います。

何気に練習していると、ふと今自分の使っているアイテムや環境に感謝の念が生まれます。

「こうやって普段から使わせてもらってるけど有難いよな・・・」

このような気付きが、モノに対しての愛着や環境に対しての大切さを知り、そこにいる時間を大切にしようという気持ちにもなるのです。

この有難い気持ちが周りにも伝わり、稽古の質が上がる。

感謝の心が環境を良くさせて、相乗効果を起こすのです。

この原理が分かれば、

自分の身の周りにある良い部分を見つけ出して日々感謝する行動に変わることでしょう。

では、どうしたら自分が魅力的な人になれるのか?

具体的な話をこれからして参ります。

目次
1. フィルターを変える
2. 完璧にならなくていい

1. フィルターを変える

どうすれば魅力的な人になれるのかを知りたい方は、まずこのことを理解する必要があります。

自分を受け入れていないと魅力的な人にはなれない

違う言い方をすると、自分を卑下するようなマインドセットの持ち主では魅力的な人には成れないということです。

「このままではいけない」

「もっとこうしなきゃダメ」

「こんなんだから自分はダメだ」

こういう考えでいるといつまでたっても魅力的な人にはなれません。

魅力的な人の絶対条件は

自分は受け入れられている

と考えられているということです。

自分が周りから受け入れられていないと感じると受け入れられようと頑張ります。

こうして受け入れられるようにとお考えになる人も大勢いらっしゃると思いますが、これは裏を返すと「頑張らなければ受け入れられない」ということで根本的に自分は受けれられていないと考えているということになります。

こう考えると、受け入れられるために頑張るのは当然となりますので、自分にも周りにも厳しくなりしんどいですよね。

このような頑張り屋さんは勿論素晴らしい人ではありますが、どこか歪がでてて、近寄りがたい人物になってしまうのです。これでは魅力的な人だとは言えません。

魅力的な人は「自分は受け入れられなくても良い」と考えている人です。

自分を受け入れてもらえるように周りに要求しない

人が自分のことを受け入れるかどうかで自分の価値が決まるとは思っていないのです。

自分は自分。こんな私で良ければ仲良くして下さい。

こういうスタンスです。

人に受けいれられようとする人は、万人に受け入れられようとしますが、魅力的な人はそういう考えから出発はしていません。

自分を受け入れられる人を徐々に周りに増やしているという感じなのです。

自分を受け入れてくれる人が周りにたくさんいると『感謝』が絶えません。

いつも感謝の気持ちで接しているから、そういう人物に人は集まります。

感謝を伝えている人が『魅力的な人』です。

このように魅力的な人に成るにはまず人から受け入れられようとはしないということを理解する必要があるのです。

「こうしないと人から受け入れてもらえない」は殆どが嘘

真実は違うのです。

自分の考えにフィルターがかかっているから、真実が見えなくなっているのです。

それは、自分の育ってきた環境であったり、その中で植え付けられた固定観念であったりで真実が見えなくなっているのです。

私たちはありのままの自分で良いのです。

それを良しとしない環境の方が不健康なのです。

もしそんな不健康の中に育てば、考え方が凝り固まり、不健康な考え方に陥るのは当然のことで、それは正常なことなのです。

ですので、自分がいけてないというような考え方に陥れていると言っていいでしょう。

でもどうして、こういう不健康な環境が作られるのでしょうか?

これには、深い原因があるのですが、簡単に言うと恒常性というものが働き、現状を変える事象が出るとそれを全力で阻止する働きが社会にはあるということです。

個性を出すことを良しとしない世界があるということです。

同じような動きで組織されていると安定しますが、その中で違う動きを取ろうとすると不安定になる恐れが出てきて、それを阻止する働きがどうしても出てしまうのです。

親も、学校も、会社も自分たちの敷いたレールに乗せて走られたいというのが、このような個性に走ることを良しとしないマインドに仕上げているのです。

そのレールから脱線すれば大変なことになると植えつけられているのです。

このようなマインドが「今の自分ではいけない」であったり「常に受け入れられなければいけない』となっている訳です。

ですので、このようなマインドを認識して、それを変えることが必要になるのですが、ここからが実は難しいのです。

固定観念や価値観が今までの思考のフィルターになっていたならば、それを取り換えれば良いだけなのですが、その自分の固定観念や価値観はそう簡単には変わらないのです。

意識したものであるならばまだ変えられますが、無意識の部分にまで浸透していてると、自分の行動の大部分にそのフィルターを通した考え方が影響されているのです。

ですから、このフィルターを変えるためにはある程度の覚悟が要ります。

根気強く、今までの考えを認識したうえで、一つずつ取り除き、新しい考えを入れていくことが大切です。

環境を変えることも大切ですが、それが簡単に出来ないということもあるかとは思います。

ですので、徐々にで大丈夫です。

自分を否定するような考えが浮かんだら、それにまず意識的に気がつき、俯瞰して、そう考えていた自分を否定せず、やむを得なかったこととして癒し、新しい真逆の発想を得ることをしましょう。

自分を否定する考えは悪しき考えだと疑え

ここから出発して、自分を肯定する習慣を身につければ、ありのままの自分を受け入れられるようになるでしょう。

※勿論、人に迷惑をかけていたり、犯罪を犯すようなことはいけませんので、こういう事象には当てはまりませんので曲解なきようお願いします。

自分を肯定する習慣を身につけ、自分はありのままで大丈夫というフィルターに交換しましょう。

次に完璧にならないで良いという話をします。

2. 完璧にならなくていい

世の中、非現実的なことを望むとどうも具合が悪くなるようです。それが完璧を求めるということ。

世の中、全ての人に好かれることはありません。

魅力的な人は、周りに影響力を及ぼす存在ですので、感情対象になりやすく、魅力的な人ほど嫌われるという相反したものが必ず生まれるのです。

その嫌う多くの理由は、嫌う対象の人のことを深く理解していないというだけで、そういう人の考えは固定観念というフィルターで見ているのですね。

だから、そういう人とはできるだけ相手にせず、自分を受け入れる人だけにフォーカスして、その有意義な時間に費やすべきだと思います。

魅力的な人になるということは、批判の対象になる人でもあるということを肝に銘じておく。

世の中は完ぺきではありません。その完璧を望むと、腹が立ったりすることも多くなりますが、私と一緒で世の中も完ぺきではないと考えるとその世の中に順応する考えにシフトできるようになります。世の中を憂う事よりも、世の中を良く見て良いイメージでいることの方がとっても重要なのです。それに、自分の影響力を大きくすれば、些細なことで感情的にならなくて済みます。

完璧を望むとろくなことがありません(笑)

相手に望む気持ちがあるといざ望みがかなわない時、大きな落胆や憤りが生まれます。

しかし相手がどうであろうと自分の気持ちは変わらない。自分の機嫌は周りに左右されないと考えればどうなるでしょう。

実はそういう人物に人が集まっているのです。

そういう人物は、とっても魅力的で一緒にいたらハッピーになれると感じさせてくれる人です。

人を惹きつけているように見えるかも知れませんが、実はごく自然の流れで人が集まっているのです。

そういう人が自分に一人でもいてくれていれば、十分魅力的な人です。

そういう人がいるのにもかかわらず、もっと魅力的な人になりたいと考えるのは、今一緒にいてくれる人への感謝が足りません。

そういう欲が出ても、感謝がなければ、既にもう魅力的な人ではなくなり、今傍にいる人もやがては離れる可能性も出てきます。

感謝がなくて、魅力的になりたいは矛盾なのです。

今あることに満足して、感謝していれば、自然と人は集まります。

もう一度言わせてください。

完璧を望むとろくなことはありません。

「今のままで良い」はありのままで良いという事。

このことを理解して、常に周りに有難みに気がつき感謝をしていれば、自然とあなたは魅力的な人になるのです。

容姿が綺麗だとか、凄い特技があるだとかで惹きつけることも魅力的ですが、こういう魅力は一過性です。

やがてはその力もなくなります。

しかし、人間力のある人の魅力は、歳を重ねていくごとに増します。

このように、周りを大切にして徳を重ねることをしていくことをこれからして参りましょう。

自分を受け入れて、日々満足する。そしてその満足をさせてくれたことに感謝するこれだけで魅力的になる

ありがとうございました。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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