2.良いものを見て行動すると自信につながっていくことが次々と起こる

先ほど、自分の欠点が個性に見えてくると申し上げました。

この話は実はもの凄く奥が深くて面白いです。

物事には表と裏がある。

欠点に意識が行くということは裏しか見ていないということ。しかし裏があるということは表が必ずある。

そして、その表は、先ほどの話「良い部分に目を向けることで見つけられるもの」で見つけることが出来るようになります。

私は、中庸という言葉がとっても好きです。どちらにも片寄らず、調和がとれているという意味。

私は、この調和を図る行動が全てにおいて良い働きを及ぼすのではないかと考えていて、

「悪い部分であったとしても、これをすれば良い部分にもなるよね」

という様に、悪い部分をなくそうとせず、それを良い部分に変換させれば上手くいくと思ってるのですね。

私は、演技がどうしようもなく下手でしたので、そのおかげで「教え上手」になれたと思っています。

演技の練習で引っかかるところは全て引っかかってたというくらいなので、失敗経験はとっても豊富なのです。

実際にやった失敗は、経験としてお話しできるので、生徒さんにとってはとても興味深い話に当然なります。そうならないようにしたいですからね(笑)

ただ、私の失敗体験談の多くは、

『失敗は自分で経験しないと分からないことばかり』でこのおかげで成長した

とお伝えしており、いつか通るであろう道に備えて心の準備をしておくことが肝心だと説明させていただいてます。

人は失敗すると、二つの道に分かれるからです。

進むべきか退くべきか

そして、私はいつもこう申し上げております。

その先に道がある

と。

その失敗は、必要な失敗なのです。

失敗した時に裏しか見えていない人は間違いなく退きます

ここで重要なのは、失敗してから進むか退くか自分で判断したかどうかということ。

そして、これが最も言いたいことですが、

裏しか見ない習慣のある人には、選択の余地はなく退いていることに気がついていない

ということです。

「失敗したら退く」というプログラミングが実は既になされていて、いつもそういう結果になってしまうのです。

こうして自信を無くさせるプログラミングがされているのです。

これも恒常性がそうさせているのかもしれませんよ。

だから、裏だけを見ない表を見る習慣を身につければ、簡単にそういった退くプログラミングされた自分に気がつけるわけなのです。

ただし、退こうとするときに気がついてももう遅いのです。

退く方向に気持ちが動いていれば、もうどうすることも出来ません。

だから、退く方向に行くプログラムを作らないように

『良いことに目を向けること』から始めるのです。

良いふうに目を向けることが出来た時、

失敗を失敗と感じるか成功の種と考えるか

ここで進めるかどうかがきまるわけです。

良いふうにモノを見ることが出来ている人は、進む確率が上がるので、

継続の道を選びます。

諦めたらそこで終わり。諦めたとしてもしっかりと選んで退いたのならば致し方ありませんが、

選んだとは言えないことの方が多かったりするのです。

自分が同じようなことでいつも物事が続かないということがもしあるのでしたら、選択の余地はなかったと考える方が寧ろ自然です。

ですから、選択が出来るように、いつも表裏が見られるような自分を作らなければいけないのですね。

ただ、

それよりも、良いふうに目を向けることがどれほど素晴らしいかを知らないのは本当に勿体ないことだと思っています。

例えば、演技練習をしてる時に前からあなたが見ているとします。

なんでも良いふうに見ようとする練習ですので、最初はそう思ってなくても、良いふうに褒めなきゃいけないので

虚しく感じることでしょう(笑)

しかし続けてみるのです。

そうすると驚くなかれ。

段々続けていくうちに

あなたは自然と良い所に目が行くようになってくるのです。

自然だから、虚しいということはありません。

するとその後どうなると思います?

あなたの発した自然な誉め言葉が表現者の心に刺さり、表現者が心から感謝の意を伝えることになるのです。

あなたは感謝される人になったというわけです。

自分がすることによって他人から感謝されること。

これが実は一番、自分の自信に繋がるのですね。

だから、

あなたは感謝されればされるほど自信がつくようになる。

そして、今度はあなたの出番です。先ほどの表現者が今度は前から見ます。

そうしたら、どうなると思いますか?

今度は、

あなたがその先ほどの表現者の方から心に刺さる自然な誉め言葉を頂けるのです。

不思議な話でしょ(笑)

でも事実なのです。

自信のある人たちと一緒にいれば、自信は勝手につくものです。

考え方を学ぶのではなく、一緒に習慣づけることが何よりも大切なのです。

これに努力は全く要りません(笑)

その人たちと一緒にいるだけでそうなるのですから。

自信をつけるための努力なんか本当は要らないのです。

もし努力がいるのならば、

最初の段階で褒め出しをして、虚しい気持ちに耐えることだけですね(笑)

それだけ簡単なことです。

自信を持ちたいという方は是非一度、私たちの講座を覗いてみてください。

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百聞は一見に如かず。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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