世の中に自信がない人は意外に多いのかもしれませんね。

今までの生き方に大きく影響されていると思うのですが、

これは、

今のままではいけない

という考えのもとで自分を変えようとする動きが世の中に蔓延っていて、自分がイケてないと思わせて行動を起こさせているように感じるのです。

危機を煽って、こうした方が良いというような感じのことが多いように思います。

これが蔓延っていると、なかなか自信はつかないですよね(汗)

しかしこれは、私も気をつけないといけないことでして、演技指導する際に、

それはダメだから、こうなさい!

とつい言ってしまうのですね…

相手を否定して、直すという行動です。

これでは、相手の自己肯定感が下がるので、より自信を無くしパフォーマンスを下げることに繋がるのです。

しかし、教える側の人は、相手を否定して、教えている人に変わってもらうことは結構楽なのもよく分かるのです(苦笑)

どうしたらこの人は変化するのだろうかという配慮が要らないからですね。

このような方から指導を受けますと、自信を失いかねません。

ですから、自信がない人が多いということは「教えたことをしっかりやれば出来るんだから」というスタンスでお教えする人がおそらく世の中で多いのだと言えるのかもしれません。

今回はこの話から、自信をつける方法のお話をさせて頂きます。

実績がついたら自信がつくと言われる方もおられますが、決してそうではないように思います。

実績もあり実力もある素晴らしい方でも、自信のない方は大勢います。ただ、自信のある方のほうが、目立つポジションや地位にいるだけで、

実力にふさわしくないところにいてる方も実は大勢いるのです。

もっと素晴らしいステージにおられてもおかしくない人は沢山おられます。

これは謙虚であるが故なのかもしれません。

自分にはまだまだ…

私には畏れ多い…

そうして、本当はもっと素晴らしいところで戦えるのに、自分の真の実力を出せない人が大勢いると感じています。

それはとっても残念なことで、本当はもっと自分の実力を試せる場所があるにもかかわらず、自分の自己肯定感が低いがために、実力に見合ったパフォーマンスが成されていないとも言えるのですね。

私はこの自己肯定感が低いとかなりパフォーマンスが下がると思っていまして、

自分は出来る‼

って思っている人の方が、自分の実力を最大限に上げられる人だと思っています。

そして、常に自分の精一杯にチャレンジできる人だから、段々と器が大きくなり、より大きなチャンスを掴む事が出来るのだとも思っているのです。

ですから、実力均衡した人でも、この「出来る人だ」と自分で思っているか否かで、自分の立っているステージは変わっているように思います。

つまり何かにチャレンジする時に自分には無理かもと考えていると、自分は無理だという環境を自らで作ることになる。

そのように考えると、自己肯定感を上がた方が断然お得ですよね。

しかし、この自己肯定感を上げること自体がどうやら難しいのですね。

私が思うに、自己肯定感を上げて自信をつけるというのは、常に自分を認めているという状況を作ることだと思っています。

今日は調子が良いからとかできそうな気がするとか、ネガティブなことばかり考えるから自己肯定感が下がるのだとか……そのようなことを考える次元の話ではないように思うのです。

自信の在る無しは人間の行動に現れている

のですね。つまり、自信があるようなことを言っておきながら、自信のある行動が出来ていなければ、それは自信があるつもりで自信があるわけではないのですよね。

ですから、普段の行動に現れるのですから、普段の行動が変わるように変容させることが大切なのだと思うのです。

信念レベルにまで自信ある人だと思い込ませることが大切なのです。

私の場合は、ふだん何気ない行動をしている時に、こういう風にすることで気がつく習慣を身につけています。

今自分がしていることは、自分の望んでいることをしているのか?

と自問自答をするようにしているのです。

そうすると、それが自分の望んだものではないものでしたら、

自分の信念にまだ、自分の理想が入っていないのだなと感じるわけなのです。

ですから、その自分の理想を信念レベルに落とし込むために、自分の理想を常に頭に思い描くことをして、徐々に徐々に普段の行動で、信念が入っているかをチェックしているのです。

こうしていくと、自分がどういう思いで、行動を起こしているのかが見えてくるので、

理想を思い描くことで願望実現させるのはバカバカしいと思わせて自分に断念させることを防いでいるのです。

しかしこの時に重要なことがありまして、自分の行動がどういう思いの行動になっているかということ出来るだけ、ポジティブに見る必要があるのです。

簡単に言うと、どんな結果であっても「コップに半分もあると思うか?半分しかないと思うか?」を問うことなのですね。

つまりこの話だと、コップにまだ半分もあるという見方の癖をつけることが重要なのです。

これは極論を言うと、誰がどう見ても悪い状況だなと思っても、悪いなりにも良いことがあって良かったと思える考え方にシフトして、結局は良かったんだと思うような考え方に持っていくのです。

私の場合は、車での移動時に、信号によくつかまる時がありますが、この時は「これは急ぐなというサインだな」と考えるようにして、未来に憂うことがないように心がけています。

こうした少しの考え方で、自分の気分は明らかに変わりますし、何よりも否定することが減りますので、それが自分を見る時にも良い風に作用されて、かなり自分を優しく見ることが出来るのです。

自分に厳しいから自己肯定感が下がる

ということもあるのですね。

私はこんなことばっかりするから、ダメなんだ!

これは絶対に言ってはいけないキーワードで、この言葉を発することによって自己肯定感が下がります。

こんなことばっかりしているのは自分らしくない‼

と前提条件がすでに自己肯定感の高い考え方で生きた方が良いのですね。

こういう風に、自分を否定するのではなく、自分の行動を否定することによって自己肯定感を下げるのを和らげることも必要なのです。

あと私の口癖で、

上出来‼上出来‼

というのがありますが、これも自分を労うことで、自己肯定感を上げる役割を果たしていると言えます。

このように普段の行動や言動を変えることで他者基準から自己基準に変えて自己肯定感を上げているのです。

自己評価は自分で評価するので、えこひいきしても良いのです(笑)

自分はあまあまで見てあげて、自分はイケてる‼と思うことが本当にとっても大切なのです‼

そして、こういう考えでいきますと、徐々に気がつくことがあるのです。

世の中が如何に人をコントロールさせようとしている

ということに。

「自分をこういう風に動かせたかったからこう言われていたんだ」とか、「こういう風に振舞われていたのは、私を意図通りに動かしたかったからなんだろうな」とかが段々と見えてくるのです。

変な言い方をすると、実行定款の低い人ほどなんでも素直に物事を聞くから、自分が無理していても、自分が悪いのだからと突き進んでしまうのです。だから自分の感覚よりも優先して周りに合わせることを自分に強いるのです。

こういうことをしていると自信を無くすどころか心まで疲れることになるでしょう。

ですから、自分の心の声を聞いて欲しいのです。そのためにまず、自分が五感を通じて、

「どのように感じているか」を大切にすることから始める

のです。

人はこういうけど私はこう思う。そうしてしっかりと感覚を持つことが大事なのです。

この自分の感覚を研ぎ澄ます作業をしていると、

段々と自分の変化にも敏感になるのですね。

つまりこれは自分の進化を鋭く捉えて、たくさんの自己肯定感を上げる材料を見つけることが出来るようにもなるのです。

他者基準で今まで見えていなかったものが自己基準に変えることにより段々と見えるようになるわけです。

つまり、今まで隠れていた自分の大いなる可能性を発見するということです。

人が言っていることは、今までの自分の評価からみていることにすぎないのですね。

過去がこうだったから未来もこうだという考え方は自分が進化した前提で考えていないので、その方が非現実的なことなのです。

未来がどうなるかなんて誰にも分からないのです。それをこうなるといけないからとかそうするとダメとかで動いていたら、本当の自分らしい行動とはならないですよね。

自分の道を切り拓いていくには、自分で感じた道で進むことが何よりも重要です。何故重要かと言えば、それは自分の進みたい道だからです。

「こうするとダメ」というような考え方は、しなければならない、いわば自分を強要させるものですから、それではなかなか前にすすむことは楽しくはないでしょう。

楽しく前に進むためには、常に自分のなりたいことを掲げ、それを心に入れておくことです。そうして感覚を研ぎ澄ませ、自分のなりたい自分に近づいていることを実感すると良いのですよね。

そうすると、それがやがてその想いが確信に変わり、自分の理想通りのものとなるのだと思います。

何故ここを断言しないのかというと、私自身には壮大な夢があり、まだ道半ばだからです(笑)

しかし、今までの経過を見ると、そうだったと感じていますのでこれからもそうなると信じて邁進します。

こういう風に自分の感覚を大切にすることが実は一番の自信に繋がることなのです。

自分に自信がない人は自分の感覚を軽く考えているのです。

実績とか実力とか関係ないのです。

色々と固定観念で、自分の自信を下げる要因を作っていただけです。

赤ちゃんで自信がないとか聞いたことがありません(笑)

ですから、自信を取り戻すというのは、自分を常に戻すことかもしれませんね。

自分の思い方ひとつ。それも自己基準で甘々にして、少しの成長も見逃さないようにすること。

こういった自分と向き合うことをすることが出来れば、きっと自信は取り戻せるようになります。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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