私・・・・・。またまた変なことを言っているかもしれませんが・・・・・(笑)

反省会というもの・・・・・あんまり私的には好きじゃないんです。いや反省会を批判している訳ではありません。自分を省みることはとても重要だし、それは素敵なことだと思います。

では、何故、私は反省会があまり好きではないかというと・・・・・それは単に、自分を否定することがあまり好きではないからです(笑)

日本には謙遜して人と接するということがあります。私はこれを否定しているわけではありません。しかし、この謙遜する行為は、時によっては「して良い人」と「悪い人がいる」と思っているのです。自分に合った考え方で進めるならば何ら問題はないと考えているのです。

話を戻しますが、私の場合は、反省会があまり好きではないということですが、これは自分を否定するメリットよりも、自分を肯定するメリットの方が高いからと考えているからですね。ですので、否定する言葉を発すると引き算ではないですけど、自分の肯定できる部分の有難味が私の場合、薄れるのです(笑)

以前、どこかの劇団で客演に行った時、反省会に参加を半ば強制させられたことがあり、その時、私は場を凍らせてしまったことがあります。自分が皆さんの前で言う番が来て・・・・

実りは多かったですけど反省することはありません・・・・・

とこういうことを言ってしまったのですね。・・・まぁ、こんな人嫌ですよね・・・・・(笑) 分かります。

ただ、無茶苦茶な理論かもしれませんが、私の言い訳としては、お客さんからお金をいただいているので、万全の準備はしてきています。

しかも、自分の出来る範囲ではなく、仕事を受ける際にも、その対価をいただけるのかどうかというのを判断した上で、お受けしたのです。

ですから、私にとっては、結果は想定通りで、そこを見誤ることはありませんということが言いたかったのです。

でも、公の場で反省することはありませんと言えば、大抵の人は、反省できない子供っぽい人とお感じになられるのかもしれませんね。

私の印象はかなり悪いです‼(笑)

ただです。私にも言い分があるのですよ・・・・・(笑)

私は常日頃、演技の練習は大事ですよって、後進の指導している時も口を酸っぱくして言っております。普段から舞台に上がれる人になってほしいからです。

やはりみられる商売ですから、この人を見たいという人になってもらいたいのです。多くの人にじゃなくても良いんです。数人でも一人でも良いんです。その人の為に舞台に上がってるんだという気概が出ると思うんですよね。

その気概を、毎日毎日もっていればどうでしょう。恐らくその人の演技は必ずや輝いたものになるはずなのです。

この流れは、自分を信じる作業に外なりません。自分が純粋に人の為に舞台に上がりたいという欲望で動いてるからです。これ以上に自分を大切にしていることはありません。

そういう欲望の炎を絶えず燃やし続けていることが本当は重要であるはすだと思っております。

日々、反省はしているのです。ただ結果に対しての反省はありません。今日はやる気が出なかったな~と思っても、もっと頑張らなきゃとは思いません。

それよりも、お客様にお見せして、お客様のためにするんだという気概がまだ足りないんだなと。ですから、自分が人様にお役に立っている、または期待にしっかりと応えている絵を想像することに努めます。

自分の理想を思い描いて、そうなっている自分を想像し心にとどめておくのです。

そうするとどうなるかというと、全てにおいて自分の生きている優先順位が変わり、演技の練習をすることが当たり前になってくるのです。つまり行動が自然に変わってくるのです。

その行動を無理に変えようとして演技練習が努力を伴うものにしていれば・・・・・それでは絶対に続かないのがこの世界だと思うんです。

ですから、私の場合は、日々において自分を大切にしてない時だけ、反省するようにして、もっと自分を大切にしたいのです。

世の中は、兎角、反省を促すような風潮があります。しかし、本当に大切なことなんでしょうか?そこに疑問を呈したいのです。

反省を習慣付けさせれば、コントロールしやすい人間は増えます。反省点を直して周りの認められることに力を入れるからです。

でも、究極を言えば、自分が自分を認めている人であるならばどうでしょう。人に認めれなくてもいいような気がしませんかね・・・・・。そう思うんです。

もっと言いますと、自分が世の中のことをたくさん認めることが出来るからこそ、自分のことを認めるのがより簡単になるのだと思います。

何故なら、世の中に映るものは鏡となって自分の姿が映っているからです。世の中が認められない人ほど、自分を認められないように仕向けているのかもしれません。

何かのせいにすることで、一つ失うものがある。それは自分の成長の種。

この成長の種が、その人の演技に反映するものだと確信しています。演技を見ればその人がどういう人かが分かる。もっと言えば、演技に取り組む姿勢がその人を決めているといっても良いでしょう。

人はそういうところを本当は見ているし、それに色んな思いを馳せているのだと思います。

自分のしたことはどんな結果であっても認めてあげなきゃなね~・・・・・そうでなきゃ自分が拗ねてゆくゆくは自分の言うことを素直に聞かず動かなくなってしまうよ~

最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

劇団道化座に13年間所属し、日本各地、海外公演に数多く出演。道化座退団後はフリーで演出・俳優活動を行う。「社会に寄り添う演劇」を掲げ、2019年に劇団ブルアを設立。同劇団代表を務める。現在の演劇活動として、演出業、俳優業だけではなく、関西各地で演劇のワークショップで演技指導も行う。出演回数は400ステージを超え、実践的な演技指導が持ち味。またスタニスラフスキーシステムを独自にアレンジしたブルアメゾッドを作り、「身体動作から感情を誘発させる」演技術を展開し、リアリティーのある演技を追究。「役の人物を介して自分を表現する」「自己探求」などを念頭に演技向上を図り、ありのままの魅力的な自分で勝負する独特の演技コンセプトが好評を得ております。

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