自分の感じたものを台本に照らし合わせる

このように言いますと、私のブログを読まれている方でしたら、お気づきになられるかもせれませんね。この話は、以前もお話しさせていただいている内容ですが、演技の答えは台本にはないということなのです。演技の答えは、自分の心の中にあるのです。どういうことかと言いますと、台本は自分が読んでどう感じたかがとても重要で、その自分の感覚を表現するものなのですね。自分が「こう感じた」と思ったら、次にそのように感じたことをどう表現しようかとなるのですが、この時に、作品との辻褄を合わせることをするのです。つまりこれが、

自分の感じたものを台本に照らし合わせる

ということなのですね。ただですね。自分の感じたものの見方で台本を読むとなかなか辻褄が合わなかったりするのです。このあたりが少し難しく、大抵の人は、自分の読み方が悪いとして、字面の意味を演技の答えとしてしまう傾向があるのです。この台詞は怒っている台詞だから、怒る表現にしようと、安直になるのです。

どうしてこの台本はここで怒っているんだろう……?

という考えにはなかなかならないのですね。しかしこれでは、人間の裏腹な気持ち表現をすることは到底叶いません。台本に答えを求めると、裏腹な表現が見えなくなってしまう怖れが多分にあるのです。そのために演技プランというものが必要となるわけです。

ではその演技プランとはどういったものなのか?

その話を具体的に次のページでお話します。

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