今回お話しする演技法は、はっきり申し上げて・・・・・うさん臭く感じるかもしれません(笑) しかし、それでもお話しさせていただきたいのです(笑)

なぜなら?

それは、今の日本の演劇の元気のなさは実はこれが原因じゃないかと思われるからです。その原因とはなにかというと、

という問題です。なんでこれが問題のなのかと思われるかもしれませんが、それはそういう表現をしているからお客さんは純粋に劇作品の世界に入り込めず楽しめないでいるのだと思うからです。この感情を出すというやり方で表現をされる人は本当に多いのです。プロの俳優でも多く見受けられます。みんな感情を出そうと頑張っている。

ですので、おそらく感情の表現方法をあまりよく分かっていない人が大勢いるのだと思います。しかし当然それではいけません。そういう感情を出して演技をしてしまうと間違いなくお客様は離れていきます。「今回頑張ってたね」と言われるならともかく、場合によっては、感情を押し付けられてる感じがして「自己満足の演技」と感じられたりすることもあるのです。

お客様は殆どの方が作品を観に来ているのであって、役者を見に来ているわけではありません。ファンならばそういう見方をする人もいるでしょうけど、そうでなければ、感情を出す表現をすると感情を押し付けられている感じがして、作品に対して感情移入できなくなることが多々あるのです。

観客に感情移入していただくためには、登場人物の心境に共感していただき、その物語の世界の中へ入って頂く必要があります。まるで今、目の前で繰り広げられていることがリアルだとお客様に感じていただければ、観ていて自然に感情移入は出来るものなのですね。ですから、リアルに見ていただくためには、自然な演技が不可欠なのです。

今回はその自然に表現する感情の作り方を次のページからご説明させていただきます。

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