私は演劇が好きでこの世界に入ったわけではありません。

しかし今では演劇が大好きです。

「好きなことが出来る人生で良いですね」

お会いする方々によく言われますが、

本当に素晴らしいものに出会わせてくれて良かった

と心の底から思っております。

何が一番素晴らしい?って聞かれたら…

やはり、

今私と関わってくれている全ての方と出会えたこと

だと思ってます。

現在、過去、

そして未来も

すべての出会いが素晴らしいと確信しています。

全てのことが今に繋がって、

そしてこれからのワクワク進む歩む道に繋がっている

そういう想いがあるから、

今こうして幸せに送れているのだと思います。

勿論、過去には自分と会わない人もたくさんいました(笑)

しかし、今でも嫌かと言われれば…

そんなことはありません。

その方たちのお陰で、色々なことを学べたと考えると

その方々の存在は観音様だったのかなと思えます。

そう思えるくらい

私にとって、人との出会いは素晴らしく、今では感謝の念でいっぱいです。

演劇が取り持つ縁。

それが今私の一番の幸せで大切なものだと感じております。

演劇を辞めた時期があった

私は最初にも書いた通り、演劇が好きで始めたわけではありませんでした。

続けていても、楽しいというより…

どちらかというと、

苦しい

ことの方が多かったです(笑)

何回も辞めようと思ってましたし、一度この世界を離れたこともあります。

14年間お世話になった劇団を辞めて、芝居とはきっぱりと縁を切りました。

ハローワークに行って履歴書の書き方を教わり、…

『この履歴書ではなかなか就職は難しいですね』

という恥ずかしい思いもしました。

この話はあまりしたくはありませんでしたが(笑)

というような理由から正社員にはなれないと分かったので、

契約社員で全国展開している不動産会社に就職して頑張って営業の正社員に昇格しようとした時期も実はありました。

3か月くらいまでは鳴かず飛ばずでしたが、当時お世話になった店長に色々とレクチャーを受けて、4か月後には契約社員の部で大阪一に。

そして翌月には、同部で日本一という知らせも受けました。

本当に仕事が面白く、昼夜働いていました。当時の店長からも、とても可愛がっていただき、社員の道も約束されたのですが、

私は半年でその会社を辞めました。

芝居を中途半端で終えている自分

この自分に悶々としていました。

就職した後も何度か出演依頼の電話がきました。

しかし、仕事があるからと言って毎回断っていました。

そうしていくうちに…

「自分の人生これで良いんかな…」

まぁ、誰もが一度は思うことですよね(笑)

私もそれを経験しました(笑)

それから、また芝居の世界に戻ったのです。

私が芝居を教わった環境

お芝居を教えて下さった私のお師匠さんはプロの舞台の世界ではとても有名な方で、

『天才肌』

ですから、私のような凡人では、理解に苦しむ内容を結構言われるんです。

物覚えも良い方ではないので、技術は他の人よりも一つ一つ時間をかけて覚えさせていただきました。

怒号の中(笑)

厳しかった。怖かった(笑)

不器用だったのですが、よく他の先輩方から良い性格をしてるとよく言われてました。

こいつだけは何言っても堪えへん

凄く自己肯定感の強い人だったので、

周りからいくらダメ出しをされても

出来ていないところには目を向けず、自分の出来たところにだけ目を向けられる才能がありました(笑)

みんなは教わったことを必死に食らいついて我が物にしようとしてましたが

私の場合は、本当に

マイペース

B型の特権です。

皆からどれだけ呆れられた人か…(笑)

でも、おバカな弟子ほど可愛いのでしょうね。

師匠はあまりに私を怒鳴りすぎて

「ワシを殺す気か!」

と言われたこともありました。

高血圧で何度か倒れられていたので、その時はさすがに出来が悪くて申し訳ないと反省しました。

とはいえ、技術の習得はそんなに簡単なものではなく、その後もよく𠮟られました。

何とか、師匠の言うことを分かりたいと、本屋さん、図書館でたくさんの演劇の書物を読んで必死に知識を入れようとしていました。

その時に、

スタニスラフスキーの書物と出会ったのです。

この書物は今の私の演技に大きく影響しているのですが、

その当時は、何を書いているか分からない。

全然内容が入ってこない(笑)

でも、もしかしたらこういうこういうことを言ってるのかな…?

そしてもう少し分かりやすい本はないかと色々と読んでいましたら、

マイケル・チェーホフや千田是也さんの本と出会い、

それらの知識の点が、お師匠さんから教わった膨大な分からず仕舞いの点々とを結んでいただけるようになったのです。

師匠がおっしゃっていることはこういうことかな?

面白いようにわかる時もありました。

そこから、演技がとても面白くなったのです。入団5年目くらいの時でした。

そうなると、自分に少しずつ少しずつやりたかった役がつくようになりました。

良い役に出会うこと

それをお師匠さんは常日頃おっしゃってました。

ある小説の話を出して、

『さいとう。その本読んどけ。そうやな。お前が30になったらこれくらいは出来んといかん』

その日に小説を買って、次の日までに読みました。

「面白いですね」と私がお師匠さんに言うと

『あの最後に相手がセリフ言うてるやろ。あの時の聞いている顔が見せたいんや。そういう芝居を覚えんといかん』

この時に、

聞く芝居とは何ぞや

今まで台詞を話しるの芝居だと思ってたけど

そういう芝居もいるんだな~と

そうして、目の前の疑問を一つ一つ解決させようとしました。

それからは、夢中でした。

外の世界にも出て自分を試したりもしました。

色んなワークショップを受けて自分が今どの位置にいるのか

よそ様はどういうことをされているのか

もう知りたいことだらけの時代でした。

一生懸命になれると好きになる

今から思いますと、

自分の目の前のことをしっかりとやることによって

運が切り開けてきた

そんな感じがします。

海外に出て芝居が出来たのも、海外で認められたことも

一つ一つの積み重ねから出来たものです。

何回も海外で公演していくと海外の俳優の方々とも触れ合うことが出来て

たくさんの良い思い出があります。

異国の地にも友人が出来る。

言葉は通じないけど、演劇で通じ合えた仲も大切です。

そういう経験が出来たのは、

本当に目の前のほんの小さなことから始まっていて、それを

一心不乱に取り組んだ

ことが次の楽しいを作りあげたのだと確信しています。

楽しいからするんじゃない。一生懸命したら楽しくなるもの。

目の前のことに一生懸命になれないのは不幸です。

大したことがない、やっても意味がない。

そう考えないで、

『今やっていることには必ず意味がある』

そう思って取り組めば、必ず意味が見えてきて、その意味が楽しさに繋がるものなのです。

そうして自分で行動し見つけることが本当は何よりも楽しいことで、答えを誰かに求めることは本当の意味で楽しみを見出せないのです。

目の前のことを真剣にやってみて下さい。

そうしたら楽しみが必ず、見つかります。

少しでも上手くなろう、どうしたら上手くできるのか、こうしたらやりやすいよね。

そういう一つ一つの小さな成功を築き上げるのです。

そうすると、自分の力をきっと試したくなるはずです。

自分の力を試すことが楽しみ。

この楽しみを知れば、もう自動的に楽しくなることでしょう。

楽しくなれば続くもの。

継続が大切だと思うのであれば

好きになる能力を身につけましょう。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。

劇団Blue Earth Theater Company代表

さいとうつかさ

劇団道化座に14年間所属し日本全国、海外で公演。現在は役者の勉強会「いわゆるえんげきの会」と当劇団の代表を務めております。ステージ出演回数は400回以上と実践で培った演技指導が強み。劇団以外でも、演技指導、演劇ワークショップを行なう。スタニスラフスキーシステムを独自にアレンジした実践型メゾッド『ゆるえんメソッド』は今までにはない演技練習法として支持を得ております。特長は「ダメ出しではなく褒め出し」「自分を変えないで本来の自分をみつける」という考えで、演技向上だけではなく「自信を深める」演技レッスンを行なっております。

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